きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

味あるよね

見上げた空はどこまでも青い。
深呼吸した空気の味は、夏の熱気を湛えた腰の据わったもの。暑いのは苦手だけど、この感覚は悪くない。昨日までの陰鬱な梅雨の味がした空気は、たったの一日でどこかへ立ち去ってしまったみたい。
このまま梅雨は明けるかな?それとも隠れて力を蓄えて、もう一度、骨太の夏の太陽へと戦いを挑んでくるのかな。
バッターだったらきっとファーム落ち間違いなしの、今年の夏の惨憺たる天気予報の結果を思い出して、ひとりで苦笑しながら再び空を見上げて独りごちる。


「で、ここはどこ」


コンビニの脇を左に入って、クリーニング屋さんの脇を右に折れた。そこまでは確実。その先は初めて歩く道だけど、直線距離で見ればいつも行くスーパーよりまだ近いくらいの場所だし、迷うわけがない。ない。あるわけがない。


新しく開店したドラッグストアのチラシを手に、住宅地の真ん中の十字路で立ち止まって四方をにらみつけた。


「セールがわたしを待っているのに」


歩くにはちょっと遠いのはわかっていた。でも、天気がいいから散歩したかった。
お店の場所は完全にわかっていた。車で通る道を歩けば、ぜったいに迷わない。


「こっちだ」


びし!そう。こっちだ。予感がする。右を指さし、おもむろに歩き始めた。
しばらく行くと、なぜか道路の真ん中に柵がしてある。この先は工事中、ということか。

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最近運動不足だし、二時間の散歩くらいどうってことないよね。
ネコ砂とネコ缶を両手にぶらさげながら店を出て、心の中でつぶやく。


家に到着したのは、お店を出てからわずか30分後でしたが‥‥。