きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

天の岩戸

まだ夏休みも終わらなくて閑散としたサークル棟の廊下に、鈴を転がしたような声が響き渡る。当の本人たちは一応声を潜めているつもりではあるようなのだが、そのかしましさと言ったら、まさに神社にぶらさがっている巨大な鈴を、境内の階段から蹴り落としたときの音に近いものを感じる。


とは言っても、壁一枚隔てたわたしのいるところからでは、彼女らが何かを遠慮無く馬鹿笑いを交えて話していることしかわからない。それでも、ときおり漏れ聞こえてくる固有名詞や、それにかかっていると思われるあまり上品ではないいくつかの単語を拾い集めて判断するに、少し目を離している間に、後輩の学部生たちの人間関係が、わたしの知らないそれと化していることが窺い知ることができた。


ああ、やだやだ。女ってやだ。


しかし、まあ、それはおいておこう。わたしも周りから見れば、そう大きなことを言えた立場じゃないのかも知れない。


ただ、これだけは言わせてほしい。


トイレの入り口の前でそういう話してるんじゃない。
出られないじゃないか。