きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

ナンパされた


 「すみません


む。多少年齢はいっているものの、若い頃はさぞかし女泣かせであったことを窺わせる、背筋のぴんと伸びたたくましい壮年の男性が声をかけてきた。
さてどうしたものか。どうせヒマを持て余していたところだし、少しなら相手をしてあげてもよいだろうか。


 「今日は家に誰かおられますか


いきなりの質問に面食らう。果たしてこれはどういう意味だろう。
要するに一人暮らしで門限等に問題がないか探っているのだろうか。
ふむ、そうにちがいない。


まさかいきなり家に押しかけようなどと斬新なナンパはそうそう


 「よろしかったらこれからお伺いしたいんですが


斬新だった。




‥‥あんまりないですよね、駅前で買い物してたら配達中の宅配便の運転手さんに話しかけられるのって。
たまたまわたしが歩いているのを見かけたから、うちが留守かどうか確認して、それから巡回する時間を決めようと思ったそうです。
完全に顔も名前も覚えられていてびっくりでした。
まじぱねえっす黒ネコのおにいさん。


それにしてもつくづく、悪いことできませんよね。
どこで誰が見てるかわかったものじゃない。


家に帰ると荷物は父が受け取って届いていました。
駅前でわたしに会ったとか話すなお兄さん‥‥。