きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

かまわれないよりはいいけれど

ようやくと言いますか、風邪の症状はだいぶ収まってきたようすで、暖房の効いている教室内ならもうなんともありません。ただ、空気の冷え切った廊下に出るときなると、若干まだ咳き込んだりしますから注意が必要です。


お昼前の授業を終えて、そそくさと職員室へと戻ろうとしたときに、思わず抱えていた教材を落としてしまうくらいの強い咳の波が襲ってきました。やむを得ずうずくまってぜーぜー言っていたそのときです。甲高い声が耳に届きました。


『センセ、だいじょぶー?』


咳き込みながら手を振って「へーきへーき」とジェスチャーで答えてるんですが、何度も何度も聞いてくるんですよね。ちょっと落ち着いてから咳の涙に潤んだ目であたりを見回してみると、なんとまあ、雨後の竹の子もびっくりなくらいわらわらとガキどもが集まってるじゃないですか。
おいおい‥‥いや、そこ、いいから。保健の先生とか呼ばなくていいから。なんとか呼び止め気分を落ち着けて立ち上がるも、そこで今度は立ちくらみです。おお、スーパーコンボ。まあねえ、あんだけ咳き込めばねえ。


ふう、落ち着いた。要するに軽い貧血状態ですから、しゃがんで数秒もすればおさまるわけです。
だが、事件はそれで終わらなかった。何事もなかったように去っていこうとするわたしの前に立ちふさがるは‥‥なんだ、キミたちは。


「保健委員です」


おー、それで男女ペアなのか。って、いいってホント。なんともないんだってば。


『いいからいいから』


必死で拒否するわたしの手を両側から引っ張っていく二人でありました。キミら、息ぴったりだね。そういう関係なの? まあ、聞きませんでしたけどね。


んー。炎症が残ってるだけで、ウィルスをまき散らす咳じゃないんですけどね。
結局この件が教頭先生にばれて、症状を完全に治すまで出てくるなと怒られたです。


誰だ、ちくったのは!