きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

薄桜鬼 〜碧血録〜 第20回 『散ずる桜花』

いよいよ時代は明治へと突入、今回は全編がオリジナル展開でした。



△▼△


山南は死んだと思われていた雪村綱道と秘密裏に連絡を取り合っていた。
その目的は綱道が率いる羅刹の軍団を用いて新政府軍に勝利すること。
ちょうど新政府軍との協力関係がおもわしくない綱道にとっても渡りに船の関係だったのだろう。医師・研究者としては優秀な綱道も、用兵に関しては素人同然なのだから。


すべてがうまくいっているように見える。だが、綱道は山南のことを真に理解し切れてはいなかった。


俺たちの戦に羅刹隊は必要ねぇ!

では、仕方ありませんね


その目的は綱道が率いる羅刹の軍団を用いて新政府軍に勝利すること──それは嘘ではない。


しかし前提が一つ欠けている。


新選組山南敬助として”羅刹の軍団を用いて新政府軍に勝利すること。


こうだったのだ。だが、それでもまだ足りない。


同時に、羅刹を野放しにしないこと


この二点、これが真の目的だった。


その二つの目的を満たすには、羅刹を軍として統率して、おあつらえ向きに存在する強大な敵・新政府軍にぶつけるのがちょうどいい。
新選組の、幕府軍の仇敵を屠ることもできて一石二鳥じゃないか。


作戦参謀の山南はそう考えてあえて一人で誰にも相談せずに事を進めてきていたのだ。


だが、新選組の局長はその作戦を却下した。ならば。



ならば、残された道はたった一つ。
連れてはいけない。野放しにもできない。すなわち、いまここで斬り捨てるのみ。




△▼△


羅刹の力は自らの寿命を大きく削り取る。
もう自分が長くないと知っていたからこそ、山南は羅刹隊の始末をつけることを急いていたのだ。
行動を共にしてきた藤堂平助も同じ。


歴史の上からはとうに姿を消していた彼らは、ここ仙台城新選組の隊士として戦い死んでいった。



遺体も残らず砂と化すひとにあらざる存在になっていても、彼らは最後まで誇りある新選組の隊士だった。
そう、思います。



△▼△


そうそう、今回のサブタイトルは特にしゃれてますよね。
本来「さんずる」と読む方が適当な「散ずる」をあえて「ちずる」と読み千鶴とかけて、桜の花は藤堂であり山南であり、また千鶴と土方のつながりがここで途切れると読むこともできる。遊び心にあふれていて好きです。


では、また来週。