きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

FORTUNE ARTERIAL 〜赤い約束〜 第09回 『眷属』

決して眷属にはしたくない大切なひと。
その思いが募れば募るだけ、体は心を裏切って彼の血を求めてゆく。


ちがう。体はどこまでも正直なだけだ。
彼が欲しい。自分のモノに、自分だけのモノにしたい。
たとえそれが彼を自分と同じ“化け物”に作り替えることだとしても。


認めない。それはわたしの本心じゃない。
好きなのはどこまでも自由で快活な彼なんだ。
決して、わたしの言いなりのあやつり人形が欲しいわけじゃない。
対等な恋人として近くにいて欲しいだけ。


対等……? 近くに……?
不老不死の自分と、たかだか100年にも満たない時間を老いさらばえた後死んでいく人間の彼。
二人の間にそんな関係はありえないではないか。


彼は自分からわたしの眷属となると言ってくれた。
それはだめ、ぜったいにだめ。許されることじゃない。
でも……彼の気持ちはとってもうれしい。



人間と永遠の命を持つひとにあらざるものとの恋愛モノは、様々な物語のテーマに用いられています。
こういうのは、どちらかと言えば女性向け作品の方が多いのかなぁ? 吸血鬼の青年と人間の少女とか、ありがちと言えばありがちですよね。うん、特に根拠はないんだけど、女の子はこういう場合迷わず男吸血鬼についていきそうな気がする。



△▼△


吸血鬼にとって眷属の存在は、決して単なる退屈凌ぎやいつでも近くに居る食料としてのものだけではないと感じます。
両者の間には間違いなく……愛 ── て言うと途端にチープになるなぁ。でも、これが一番適当だよね。うん ── があると思うんです。
相手の気持ちはどうであれ自分のモノにしたい、というのは愛です。
それは愛じゃなくて身勝手だと思われるかもしれませんけど、紛れもなく愛です。
違いは、それが世間で祝福されるものかどうかだけ。両者の気持ちは全く同じ。



吸血鬼の世界では当たり前のことなのに、人間の世界では決して通用しない願い……。
人間の世界で人間として暮らす吸血鬼にとってこれ以上のジレンマはないんでしょうね。


そしてそれは、どれだけ他人の血を飲んでも満たされない乾きに現れることになるんでしょう。



支倉くんの血が欲しい


では、また来週!