なんか今週絵が変じゃないですか?
単純に作画が悪いとか、そういうのと違うよね。あ、そこも確かによくはないけど、それより、いつもみんな顔が違うような。
アレですかね、スケジュールがどうにもならなくてヘンなところにお仕事回して、その結果がこれだよ、ってところでしょうか。


だけどね、それ、失敗だけじゃないよ。それでよかった部分もあるよ。
たとえばほら。



何この色気!!


ぞくぞくきませんか。
やばいです。クレイン色っぽすぎます。
今週はこれだけでアリ、だとわたしは思いました。


でもそれで終わらすのもなんなので、しぶしぶ行数稼ぎをしてみます。



△▼△


この世界の大都市は、土台や骨組みだけを灰色のコンクリート等*1で実体として建築して、それを飾る色も形も光りも音も、それのみならず、人までもが、自分まで含めた人までもが、ナノマシンを介した脳内現実任せ──誰もが夢見るシャングリラでの生活は、それを“信じる”ものだけに与えられる恩恵なのかもしれません。
そう、それを“信じない”わたしたちがこの街に足を踏み入れたとしても、そこにあるのは桃源郷などではなく、人っ子一人いないとてつもない威容を誇る無機質なビル群が墓標のように立ち並ぶ死んだ街……いや、街として生きていたことがあるようにすら見えない不自然な人工物の集合体にしか見えないことでしょう。




信じるものは救われるのか、信じるものは馬鹿を見るのか。
眼球からの信号を脳で受けて見ることのできる現実と、機械が脳内に送り込む信号でのみ“見る”ことの叶う“現実”と、実はどれほどの違いがあるものなのか。あるいは比較にならないほどに違ったものなのか。
それでも人は都会にあこがれるものなのか。


今回登場したような、都会に居を構えながら田舎暮らしごっこに興じる人々は、現代日本にも少なからずいますよね。
そういうもの、なのかもしれません。


あ、そうそう、このザナドゥと呼ばれるフラクタルシステムが完全に正常動作している街に住むためには、この街でアイテムを売ってお金を稼がないとならないようですねぇ。ネット上で、ゲーム上のアイテムを売るような感じで。


……ああ、周回遅れのセカンドライフか。



△▼△



うーん、ドッペルは、ネッサのような完全自立行動型と、今回登場した、恐らく人間が大まかな命令を与えればその目的遂行のために自己判断して活動する半自立行動型と、操り人形のような着ぐるみのような、人間が直接第二の体として動かす憑依型の、三種類がいるってことでしょうかね。
これで言えば、以前にクレインの家に来ていた両親のドッペルは、表向きは憑依型だけど実は完全自立行動型、だったりしたわけでしょうか。


ふむ。


そして、イヤボーンでネッサが街一つぶっ壊しました。
こわい子です。


では、また来週。
いろいろありますが、いまのところわたしはけっこー好きですこのアニメ。
がんばってほしいものです。

*1:この時代の素材は知りませんけど