冬季の一番人気アニメ*1がようやく今夜完結しました。
震災の影響や製作の問題から引っ張るに引っ張られて、なんと関東では三話連続放送です。
メチャクチャやりますよねぇ。

誰にとっての幸せ?

まどかの作った新世界って、ホントに魔法少女たちが幸せになれる世界なのかな。



魔女化するほど恨みがたまる前に魔法少女の存在を消滅させる世界


──って、ひどくない?
わたしならただ死ぬより、いっそ魔女になって恨みを世界中にぶつけてから死ぬ方がまだいいけどなぁ。
ソウルジェムを浄化しながら戦いつつ長生きできるだけした方がいいけどなぁ。



ここでふと、思った。
そういえば、まどかは他の魔法少女と同じように戦ったことは一度もないんだよね*2
キュウベエと契約直後に奇跡の力を発動して、中学生の浅慮*3で世界を改変して、その後に勝利をもぎ取っただけなんだよね。


つまりは、まどかは他の魔法少女たちの心の闇もうちに抱えた葛藤も、まるで理解しないまま“すべての魔法少女たちのために”世界を改変したと言えるんだよねぇ。



結果、その世界は、魔法少女以外の人たちにとって幸せな世界でしかなかった。
これからもインキュベーターの手で魔法少女は生み出されそして死んでいく世界でしかなかった。


ん。やっぱどこまでもバッドエンドっぽいなあ。

どうしても気に入らなかった部分。

ワルプルギスの夜』が巻き起こす嵐の中、一人避難所から抜け出そうとするまどかを、彼女の様子のおかしさを気にとめていた母が見咎める。まどかは自分をつかんでいる母の手をふりほどき「友達を助けにいかせて」と強弁するが、当然のように母がそんな戯言に惑わされるわけがな……え?



まどか『今すぐ行かなきゃならない』
まどか『わたしじゃなきゃならない』
まどか『理由は説明できない』
行ってこい


工エエェェ(´д`)ェェエエ工


通ったよ!!


いや、これがさ、星野鉄郎とその母の会話ならいいよ。
でも、普通の女子中学生*4とその母の会話だよ?
ねえよ。ぜええええっっっっっっっっっったいねえよ!


そもそもさ、いままでずぅっと親子の間なんてめっさ希薄にしか描いてなかったじゃない。
それが最終二話でなんかこういきなり絆っぽいの? そんなの入れだしてさ、すっごい興ざめ。


ちょっとやらかしてるよなぁ、と思った。

けれど全体的に見て

結末の方はこれでいいと思います。
これでもいいと思います、かな? 救いがあるようでぜんぜん救いがない。
こういうのキライじゃないです。


上に挙げた母娘の繋がりとか、あとは中盤での青と赤の急すぎる友情劇とか、そういう部分で腑に落ちないところが多少あったのが、残念と言えば残念かなぁ。


アレかなぁ。
きっと、10話のインパクトがすごすぎたんでしょうね。
そのあと何週間もじらされまくったかのがいけないんだと思う。否応なく期待が2倍3倍と膨らんじゃったせいで、贅沢すぎることを言っているのかもしれない。とも思う。


もうちょっと冷静になってから感想書けば良かったかなぁ。



ま、いいか。
旬のものだもんね。いまこの時点で思ったことなのは間違いないもん。
いいや。


えっと、スタッフの皆さんおつかれさまでした。
楽しませていただきましたよー、っと。

*1:たぶん

*2:もちろん過去の平行世界のまどかの話は別の問題

*3:いきなり友人の「大事なもの」を普通は取り返せないような所へなげすてるような子だし

*4:母はそう信じて疑っていない