きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

花咲くいろは 第20回『愛・香林祭』


調理チームが内部崩壊したまま迎えた前日設営日の早朝、民子は一人で市場を訪れていた。彼女が「準備は全部一人でやる」と言った以上、本当にひとりでやるつもりなのである。それはあまり饒舌ではない彼女が吐くからこその言葉の重さであろうか。



だが、そんな“勝手”を我らがお節介姫・松前緒花が見逃すはずもない。そしてもちろん、当たり前のように民子に合流し恩着せがましく手伝いをはじめる緒花に対し、素直に感謝し頼るような民子姫でもなかった。




手伝ってあげる」「いらない邪魔だ」軽く罵りあいながらも続く共同作業。傍から見ればめんどくさいことこの上ない二人だけれど、実は思い切りいいコンビなのかもしれない。



心底思うことは、緒花ちゃんのような友人は貴重だよねということ。
どれだけ要らないと言ってもなおしがみついてくるお節介さも、頼んでもいないのに明後日の方向へと気遣ってくる気配りだって、思い込みソースから周囲にいらないことを吹き込んでは事態を悪化させていく天然ささえ愛らしいし、そして何より、どんなに負の感情をぶつけられてもへこたれずに食いついてくるうっとうしさと言ったら、金のわらじを履いて捜し回ってもそうそう見つかることのない最高の友人だと思うのです。いやマジで。


民子には『ホビロン』だし、菜子には『いい意味で』だし、結名さんには『うちのアレ』扱いだけど、その誰もが緒花ちゃんには一目置いているし、大切な友人だと思っていると……思っているかなぁ?
自信なくなってきたぞ。三人ともけっこう本気でうんざりしてる部分があるよね。あれぇ? だいじょうぶか緒花ちゃん!


うん、だいじょうぶ。きっとだいじょうぶ。深く考えるのやめよう。


あ、でもね、お節介は焼いてもらえるうちが花だよ。幸せだよ。
後になってぜったいそう思うから。だから、いい友達は手放さないように。少々うっとうしくてもね!



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わたしが鶴来さんに謝った方がいいんじゃないかな
ゆきちゃんは悪くないでしょ?
そうだよ、反省するのは鶴来さんの方だよ


そう、案外と本人は状況がわかっているものなんです。自分は自分のしたことの過ちを比較的容易に感じることができます。だけど、こういう場合周囲の“友情”がそれを素直に認めることを許さないものなんですよね。


もちろん、周りがなんといおうと謝るのは簡単。でもやったらどうなるか?
今まで自分の味方だった人たちは『はしごを外された』と思います。もともと“ゆきちゃんのために”彼女のしたことが客観的にどうだったか無関係にかばってあげていたというのに、それに対する明らかな裏切りだと映るのは火を見るよりも明らかだし、実際にその通りだと思います。だって、いままで実際にその味方の傘の下にいたんですからねぇ。


まあ、自縄自縛ってやつでしょうか。


こういうのは女の子社会に限らずどこでだって多い話かもしれません。
政治の世界でも芸能の世界でも、それで支持者やファンが一喜一憂したりするのを、よく耳にしませんか?



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さて、子供が大好きな料理といえば、カレー、ハンバーグ、ナポリタン、そして今回のお話で随所に顔を出すオムライスです。



一口にオムライスといっても、大きく分けて『被せ』と『巻き』の二種類に別れます。チキンライスの上に薄く玉子を被せるか、玉子の中にチキンライスをくるんで巻いてしまうか、そのどちらかです。言うまでもありませんが、難易度としては前者の方が容易ですね。やってみるとわかりますけど『巻き』って存外に練度がいりますよ。




こんな風に失敗作の処分係がいれば一気に何度でも作れるけど、普通はなかなかそうはいかないですしね。
あ、もちろん、民子のやっていたようなふわふわとろとろな玉子焼きとか、玉子自体の焼き方は別のお話ね。どうでもいいけどわたしもけっこう玉子焼きにはこだわる方で、数年ものの玉子専用の鉄パンを手入れを欠かさずに愛用し続けていたりします。ホントに玉子だけはティファール等のテフロン加工高級品より安い鉄製の方がずっといいんですよね。まあ、もともと根がおおざっぱなのか、扱いに繊細さのいるテフロン加工品は好みじゃないのですけれど。



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最後まで見てなるほどそうかとようやく気づいたですよ。
今回のエピソードはなんといいますか、女の子の友情話が『あるある』的に詰め込まれていたんだな、と。


民子とゆきちゃん達の確執。
民子にどれだけ邪険にされても手伝いを続ける緒花ちゃん。
クラス展示をぶっちして水野さんを残し『友達』の元に駆けつけた菜子。


それに加えて、



菜子のクラスに絵を見に行くと約束したのに、展示時間が終わったあとにようやく駆けつけてしかもまだ置いてある絵をちらりと見ようともしなかった緒花ちゃん一行や、目の前にいる水野さんをガン無視で菜子にだけ話しかけ続けている緒花ちゃん一行とか、まあなんとも、ほほえましい。
他の子がスルーしてキャンプファイヤーする中、お情けで水野さんに声をかけているように見える菜子もいいなぁ。



で、そんな水野さんが菜子を描いた絵のタイトルが“友達”というのも、強烈な皮肉を感じますね。それに対していささかの疑問も抱いていないであろう菜子の笑顔と、すべてを見透かしていそうな結名さんの笑顔も、うわぁ……な気分。
もしかしたら考えすぎかも知れないけど、なんか意地悪いお話だったなぁ、って思います。



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まあそれはともかく、やっぱりオムライスは愛だよ。玉子じゃないケチャップじゃない、愛こそ一番の調味料なのがオムライスさ。



もう恥ずかしくて見てらんねえよっ!!!


カンベンしてくださいおまえら。



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今週はまあこんなところかな。



ああ、後は……アレか。
デキのいいヘルプより愛される常勤!
緒花ちゃんもなじみの客ができるまでになったのねぇ。
女将もちょっとうれしそう。なんだかんだ言っても孫娘だものね。



……って次回は修羅場? あと、バカ旦那とダメコンサルの結婚ってマジ?