伊織の実家が豪邸紹介番組で取り上げられることになった。その家のお嬢様として出演することに成功した伊織は、これ幸いとばかりに家そっちのけで竜宮小町の宣伝を開始する。しかし、その強引で露骨なやり口は視聴者の反感を買いかねないと、テレビを見ていたプロデューサーにあとで諭されることに。




少しでも名前を売ろうと必死だった伊織にはそれがおもしろくない。気晴らしにと響とやよいを誘って食事に行こうとするが、やよいは家の夕食の準備あり時間が取れないという。


あ、よかったらうちでご飯食べようよ


残念に思っていたところでの思いもかけなかったやよいの誘いに、一も二もなく乗った伊織と響は、今まで経験したことのない数々の楽しい経験をすることになる……。

ていうか竜宮小町ってそれほど知名度ないのね。



わたしもね、弟たちの世話こそないけど、中学くらいからずっと家のことやってるんです。家には母がいませんしね。だからわかる。肉も野菜もてきとーに選ばれちゃたまらん! 同じに見えても中身はぜんぜんちがうのです。素人は引っ込んでろ! って感じでしょうか。


まあ、やよいはわたしとちがってすれてませんから、そんなこと言いません。
どこがどう違うのか、はじめてスーパーに足を踏み入れたようなお嬢様にも懇々と教え諭すのでありました。



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さて、やよいの家です。弟と妹が合わせて5人




わたしが何よりいいと思うのは、やよいがこの生活を苦に思っていないことなんですよね。楽しいとまで思っているところなんですよね。
決して暮らしは楽ではないんでしょう。それでもみんな助け合って手を取り合って暮らしている家族の姿は、とってもいいですね。今時の頭のいい人に言わせれば、苦境を楽しみその生活に誇りすら抱く彼女の明るさは『奴隷の鎖自慢』になってしまうのかもしれません。


まあ、そんなの言いたいやつには言わせておけです。
明るく楽しく前向きに生きることは悪いわけなんかないんだから。


響はその人なつっこい性格からなるほどな、と思えたけれど、伊織が思いの外子供ウケがよく子供の扱いも手慣れているのが意外でしたね。や、あのお嬢様が子守りに手慣れているとは思えないな。単に向いていたからできた、のかな?



そして、もやしスペシャル!
様々なソースで味付けされた炒めもやしを楽しむ宴……確かにもやしはおいしいです。あれ一袋あればインスタントラーメンが別物に変わりますし、野菜炒めのかさを増やすにも最適! しかもお値段ゲロ安いときている庶民には欠かすことのできない食材の一つでしょう。難点と言えばたった一つ。めっさ足が速い!!*1 の一点のみ。ああ、もやしおいしいよもやし。


もっとも、もやしだけっていうのはかなりビミョーなのは否めない!



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長男の長介の不満と混乱は、この年頃と家族構成からの特有と言える『子供扱いされているのに同時にお兄ちゃんを求められる』扱いを受けたことによるものでしょう。


これですね。
頼るなら頼ってくれ。頼らせてくれるなら頼らせてくれ。
そんな感じかもしれません。


で、長介はやよいに反発して夕食中に家を飛び出してしまうわけなんですけれど、夜遅くなってきているのに一向に帰ってくる様子がない。こりゃコトだ! と、やよいと響が外へ探しに出かけるわけなのです。で、留守番役を引き受けた伊織は、プロデューサーさんが「自分を頼って欲しい」と言っていたのを思いだし、彼に電話してすぐ来てくれ、と言う流れなんですよね。。


でも……プロデューサーいらなくね?


少女達だけで解決した方がよくね?



んー。彼女たちも結局は無力な未成年の少女達ですからね、大人に頼ろうとすること自体は不自然じゃないんです。それは認めます。でもなぁ、だけどなぁ。なんか伊織とプロデューサーさんの信頼関係を回復するために強引に詰め込んだ見たいに感じちゃってさぁ……*2うん、プロデューサーもプロデューサーで腫れ物に触るように伊織に接してなんとか取り入ろうと*3必死なんですよね。や、そこも自然だと思います。彼の立場ならそうならざるを得ない。ぜんぜん悪くないと思うんです。


だけど、そう。好きじゃない。イマイチ気に入らない。そういうことなんでしょうね。


せっかくの少女たちの友情劇だったんだから、そのまんま彼女たちだけで解決して欲しかった。
そう思うんです。はい。



そんなところで。
でもすっごい好きな回でしたよ。改めて三人が好きになったし、やよいの生活感あふれる買い物には共感を覚えて特にお気に入りキャラとなりました。


ちょっと成長してまた一つお兄ちゃんになった長介もかわいいなぁ。


ん。いいかげん長いな。
では、また。
来週も楽しみだよ。

*1:念のため:すぐに傷むという意味です

*2:メタな話をすりゃその通りでしょうけど

*3:言い方は悪いけど