きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

ロウきゅーぶ! 第08回『転生への階段』


ついに昴のロリコン趣味が葵にバレてしまった。このまま昴を放ってはおけない。なんとしても更正させてお天道様の下を歩けるような性的嗜好に戻さなければ! 水着姿の女児に囲まれて鼻の下を伸ばしている昴をプールから引きずりだし、あまつさえコーチまでをやめさせようとする使命感に燃えた葵の前に、彼の教え子の5人が立ちふさがった。




ふむ。ならばこうしよう。一計を案じて葵は5人の少女にこう持ちかける。


バスケの試合であたしに勝てたら昴のコーチを認めてあげる


おお、久しぶりのバスケ話な気がする。


対等の恋愛対象だと思っていた相手が、実はそんなことなかったぜ! と気づく瞬間。女の子ならけっこう経験があるんじゃないかと思います。あこがれの先生とか、イトコのお兄さんとか、淡い思いを抱き続けていつかきっと……そんなとき、突然にお嫁さんを連れてきたりするんですよね。思いますよ。誰だこのばばあ! うん、きっと思う。



まあ実際はばばあどころかどこをどう見ても勝ち目のない大人で頭が良くてキレイで優しくて、そんな女性に見えるわけですよ。そしてようやく気づくんです。自分たちは対等じゃなかった。彼は自分の目線に合わせて腰を曲げて話しかけてきていただけだ、ってね。
ん。間違いなく一皮むけて大人になる経験です。こういうのは味わっておくとあとあと……まあ、意識レベルでは悔しさだけが残りますけどね。


さて、そんな修羅場を期待していたわけですが、やっぱ女バスの子たちはみんなハーレムメンバーの資質を持っているってコトなんでしょうね。基本的に昴が他の女の子とよろしくやっていてもあんまり腹も立たないし気を揉むこともないように思えます。自分が仲間はずれにならなければそれでいい、ということかも。


ふむ。お子様だからそんなもんか、とも思えますけどねぇ。小六ともなれば少なくとも内面の嫉妬心や対抗心だけはふつーに女になってるようにも感じるしなぁ。やっぱハーレムメンバー体質なんだということにしておきますか。



△▼△


そんなわけで、今回は葵ちゃん大活躍の回でした。
前回に超豪華で荘厳な慧心学園*1の門を一人平然とくぐり体育館までたどり着いた胆力にも圧倒されましたが、今回はなんとほぼ面識はゼロに等しい真帆という小学生の家、それも尋常じゃないレベルの大豪邸に殴り込みをかけるとか、凸要員気質すぎると言えましょう。


昴は智花を評して『攻撃的な性格』と言ってました。
いやいや、どうしてどうして。葵はその数倍はヤバいんじゃないかと思ったくらいですよ。


そして試合の当日の葵さんはこれがまたすごい。



まず、煽り方がホントにうまいです。
そうですね……たとえば、怒りをバネにした成長を促すためにわざと嫌われ者を買って出る、なんて手を使うコーチの話を誰でも何度か聞いたことがあると思います。あれ実はほとんどの場合逆効果なんですよ。かなりの確率でやる気を失わせて競技自体への熱意まで奪いかねない非常に難易度が高い手法です。というか、成功してもあんまり意味が無いんですよね。生徒の信頼を失うことになるから最終的にはマイナスになると思います。ぶっちゃけムダそのものの指導法だと確信してます。



で、葵の場合はそうではなくて、要するに飴と鞭です。煽って競争心を促しそれで負けても自信を喪失することがないようにフォローを欠かさない。ただダメだ、下手だ、やる気がないなら帰れ、のような教わるより考えろ盗み取れ的な投げっぱなしのコーチになってない。
各人のいいところ、悪いこところを瞬時に見抜いて、ダメなところはダメだけどそこを直すためにはどうすればいいかを的確に指導できる。


そして、こういう高低差がある教え方は生徒ウケも非常にいいです。


ほら、つまりはアレ。
なんで普段からマジメにやってる生徒は褒めないで不良がたまたまいいことしたら褒めるんだよ
こんなやつと同じ*2


ず〜〜っとにこにこやさしけりゃ舐められるだけ。意味も無く厳しければ嫌われるだけ。
あがったりさがったり、そのさじ加減で生徒の心をつかむわけですよ。


自分で『褒められて伸びるタイプ』なんて言ってるやつはぶん殴りたくなりますがね〜。たいていの人はその通りなんですよね。実際のところ。


彼女のその緩急自在のコーチこそが、愛莉がガードの要に立つ自信と責任感を生んだんです。彼女に比べると昴の教え方はぜんぜんなっていなかった、ということなんでしょうね。いや、それは言い過ぎか。



葵がそれをできたのは、葵自身が背の低いことにコンプレックスを持っていたから。愛莉の背の高さがうらやましいと思っていたから。だからこそ、その背の高さがバスケをやる上でどれだけ魅力的なものなのかを愛莉に教えることができたんだと思います。バスケを大切に思っているのなら、自分の高身長も愛せるはずだと、教えることができたんだと思います。


ふつーに女同士のアレな心理戦も効いてましたけどね。



あ、そうそう。葵が昴に言っていたことはおおむね正しかったです。
自己管理もできない人間*3が他人のコーチなんてできるものか、とね。
今の昴は未だ教える側より教わる側にいる高校生だからね。高校生としての勉学の妨げになるのならそれはやるべきじゃないというのは実に正しい。


ていうかおもしろいね。今回の件で昴や5人に対してヤキモチ的感情はまったく見えなかった。本気で昴を心配しているだけにすら見えた。カンペキすぎる感情のコントロール術にも脱帽の一言です。



△▼△



まあそんな感じで。
結局、スポーツじゃ女子は男子には勝てませんから、昴ではなく葵たちのチームと試合ができた経験は5人にとってずいぶんと大きなものだと思うんです。自分たちもがんばればああなれる、という目標になると思うんですよ。昴は尊敬される師にはなれても、超えるべき壁にはなり得ないんですよね。
ていうか何を着ている23歳児!

いや、あまりにおもしろかったからめっさ長くなっちゃったな。
やっぱね、スポ根分ももうちょっと無いとね。ロリコンばっかりじゃちょっとね。


では、また来週。
すげー楽しみにしていますです。

*1:その上あそこは小中学生だけの校舎で高校生が真っ当な用件で立ち入ることはほぼあり得ない

*2:逆もまた

*3:学校の成績だだ下がりとか