きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

アイドルマスター 第11回 『期待、不安、そして予兆』


765プロ所属アイドル総出のライブ企画が持ち上がった。快走中の竜宮小町の前座的扱いではあるが、残りのメンバーもみんなそれぞれが初めて上がる大舞台への期待に胸をふくらませ、歌に踊りにと厳しいレッスンを乗り越えていく。




ようやく全員が振り付けをマスターして一段落したところで、美希は自分のがんばりを認めてくれるなら竜宮小町に参加させてくれ、と律子に直談判を試みた。だが、当然のことながら、律子には美希が何を言っているのかわからない。


プロデューサーにがんばれば竜宮小町になれるって言われたのに


傷心の美希は、そのまま765プロから姿を消した。


ここで、6話目での美希とプロデューサーさんとの会話を抜粋してみましょう。

美「どうして美希は竜宮小町じゃないの?」
プ「それは俺に聞かれてもわからないけど」
美「きっと律子さんが美希のことを好きじゃないから、
  竜宮小町に入れてくれなかったんだよね」
プ「そういう理由はないんだろうが……
  少なくとも美希も、もう少しマジメなところを見せた方がいいんじゃないか?」


ここでプロデューサーさんに仕事の電話が入ります。
以降は上の空での会話。


美「マジメになれば、美希も竜宮小町の衣装を着て歌ったり踊ったりできるの?」
プ「そうなるかな」
美「ホントに!? わかったの! じゃあ美希、がんばるね!」


ここで電話終了。


プ「おい美希! さっきなんて(言った)? いや、それより今は仕事だ!」


ビミョーだ。


いや、常識的に考えて、美希の思考ははっきりとおかしいと思う。
でも、プロデューサーは確かに美希が竜宮小町になれると間接的に言っている。
美希の話をしっかりと聞いた上で応えていないことは明らかな状況ではあるけれど、たしかにそう言っている。


彼は自分が何を言ったかまるで理解していない。つまり騙す意図も無い。
客観的に見れば美希がおかしい。ただそれだけなんだけど……このプロデューサーさんは随所でデリカシーに欠ける言動が見られるのも事実なんだよね。この場合は電話中だからあとにしろと言うのが正解だったんだろうし。


無神経男 vs 天然女


こういうことか。名勝負だな……。
どうでもいいですけど『天然とは顔のいいバカのことである』と、どこかのマンガの女医さんが定義してたのを思い出しましたよ。


まあ、この件に関しての本番は来週ですね。



△▼△



ついてこれないやつは置いていけ。全体のレベルを下げるなんて冗談じゃない。
振り付けをなかなかマスターできない雪歩ややよいを見て、美希は例によって悪気も無く直接的でもないけれど結果的にそうなることをさらっと言ってのけます。天才の彼女からすれば、ここで踊りの難易度を下げては上を目指せない。自分は竜宮小町になるんだからそんなのはゴメンだ。きっとそう思ったんでしょう。




美希って、平然と他人を出し抜いて自分だけ上に立つことができるタイプだと思うんですよね。そういうことへの罪悪感がまったくないというか、友情にほだされて自分のレベルを固定しようとは思わない、成功するために友人がじゃまならば躊躇無く切り捨てることができる、そんな子。
だからといって、誰かを見下したり邪険にしようとする根性の悪い子でもないんですよ。ホントの天才にして天然なのがこの子だと思うんです。とにかくマイペース。そのために周りから仲のいい人がいなくなっても平気。新たな高みで新たな友人ができればいいと、そんな子なんだろうと思います。




だからね、高レベルを維持するために友人のサポートをすることを厭うような子じゃないんです。同じ高みに登ってくるなら一緒に登ろうよと思える子でもあるんです。雪歩もやよいも、なにげにぎりぎり及第点だった春香も、彼女の向上心に引っ張られたからこそ、難しい課題をクリアすることができたんだと思います。



がんばるだけじゃダメってしたり顔で言う人が多いです。わたしもそう言うときがあります。でも、がんばらなきゃなんにもできないし、けっこうがんばりで何とかなることの方が多いと思うんですよ。うむ。



△▼△



そういえば、千早は美希とは対照的なのかなぁ。隙あらばさぼりたいが本音なのが美希だとすれば、時間があればレッスンに没頭したいと思うのが千早なんでしょうね。


自宅が遠い春香は、千早と二人での歌の自主練に没頭する余り、終電を逃してしまいます。近くに一人暮らしの千早の部屋に泊めてもらうことにした春香は、引っ越しの荷物もまだほどかれていない彼女の部屋に驚きを隠せません。目立つものと言えば楽譜とCDくらいのもので、とても少女の部屋には思えない殺風景な光景です。




もしかしたらその部屋にはじめて生活感を持ち込んだのは、春香かもしれません。
ビニールに包まれたままの新品の鍋や、ヨゴレの無いぴかぴかのキッチン……コンビニ弁当ばっかりの生活だったというこの部屋で、初めての自炊がこの夜だったのかもしれない。歌のレッスンでは千早に頼っていた春香も、そのおかえしと思ってはいないだろうけれど、千早の心になにかあたたかいものを与えることができたんじゃないかなぁ。そう思うんです。




誰もが誰かと過ごすことが好きだとは思いません。本気で一人が好きだと思う人はいるでしょう。だけど、それでも一人が好きなのと、人間が嫌いなのは違います。孤独を愛するからといって、誰かのぬくもりを嫌うわけじゃないと思うんです。やりすぎればうっとうしいお節介でも、たまには、ごくたまになら、とってもうれしい暖かさで心が満たされるかもしれない。



そんな感じ。
さて、来週はどうなるでしょう。家出ならぬ事務所出してしまった美希さんは、ちゃんと帰ってきますかね?


楽しみに待ってますですよぉ。
では、また。