きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

花咲くいろは 第26回『花咲くいつか』


ぼんぼり祭りが始まった。
緒花は孝一を東京から呼んで縁日を一緒に歩く。
宿の誰もがそれぞれに今を思い先を考え、願い札をかけていく。




祭りの終わりは喜翆荘の終わり。
それにみんなで抗ってきた。
だけど、それは違うとわかった。


だから、今日で喜翆荘は終わる。



好き! 孝ちゃんが好き!!


どこで告ってんだよこの狂犬ポメラニアンは!


きゃぁ〜、ですよね、もう。
一見すると大きく成長したように見せかけておいて、その実、暴走すると周りがまったく見えなくなるところは相変わらずの緒花ちゃんが愛しくてたまりません。


でもね、言えたじゃない。好きだって。おめでとうだよ。
考えて考えて、おそらく今まで知らなかった恋心を自分なりに整理して、これは言わなきゃって、孝ちゃんと一緒にいるために、いたいから、絶対にお祭りの時に言おうって、そう決心してたんだろうね。


はぁ。うむうむ。愛いやつよのぉ。



△▼△



さて、ここにきて、縁は自分の力不足をようやくに悟ることができました。いや、受け入れることができた、と言うべきなんでしょうか。それも生半可な決意じゃ無くですよ。
普通はね、自分がダメな二代目だってわかっていても、その座から退こうなんて思わないですよ。だって、どんなにそこが小さな場所だとしても、頭ですよ。鶏口となるも牛後となるなかれですよ。


今の自分は経営者として宿を率いていく力が無い。だから、宿は閉じる。そして、修行を重ねていつか、いつかまた、喜翆荘を。女将の、母の、スイの喜ぶようなりっぱな喜翆荘にする自信がついたら、宿を再開するんだ!



すごい決断だと思います。
もう二度と喜翆荘を開けない可能性は高い。いや、その可能性の方が何十倍も高いと思います。
それでもやる。決めたんだ。


縁は、宿のみんなは、いつかの再開を約束して、今はそれぞれの道を歩くことに決めたのでした。


たぶん、今後縁には、この決断を深く後悔するときがあると思う。何度もあると思う。一時の感情に流されずに、ぎりぎりでも最高は望めなくても、あのまま細々と旅館経営を続けていた方が楽だった、と感じるようになるかもしれない。


ふ。しかし大丈夫だよ。彼は一人じゃないからね。
いろいろ問題はあるけど、しっかりしたお嫁さんがいるからね。



従業員たちも、いつか喜翆荘が復活したときは戻ってくると約束したけれど、きっとそれは無理なんじゃないかと思う。それぞれに責任のある立場になっているかもしれない。新しい家族ができて、やりたいことがやれなくなっているかもしれない。


ふ。しかしそれも大丈夫
きっとそのときには、新しい人たちが、新しい居場所を作るために集い、新しい喜翆荘を作っていくことになるはず。
だって、居場所は自分で探すものなんだから。
去って行った人たちが戻ってこないのは、それは裏切りじゃないんだから。




それにしても、ぼんぼり祭りいいですね。なんかこう、厳かな気持ちになったよ。
普段はお祭りってイコール縁日じゃないですか。地元の青年団とか、そういう人を除けば、目の前に売ってるわたがしやトウモロコシだけが大事で、どんな神様をどんな形で祭っているかとか、そんなの気にしないものですよね。
それじゃ、ちょっと味気ないかなって思った。今後はもうちょっとお祭りそのものにも目を向けてみようじゃないか、なんて考えるきっかけになりました。




あ、このお祭りはモデルとなった地域にも*1存在しない完全にオリジナルなお祭りなんだそうですね。でも、アニメの設定に合わせて、架空のはずのぼんぼり祭りを現実世界で実際に開催するとか*2。すっごい話ですよねぇ……。


さすがに遠くて無理だけど、今回の最終回を見ただけでも行ってみたいと思わせるものはあったよね。
誰でもないお祭り客すらが一人一人丁寧に生きているように描かれていて、魅力的なお祭りに写ったもんね。



最後に、今回一番好きだったシーン。


またね、スイちゃん


ああ、元々は女将と豆爺はそんな関係だったんだね。
宿を閉じることで、元の関係にも戻ったんだね。うーん。ほのぼの。




△▼△



これはもう、文句なしのキレイな終わり方でしたよ。


振り返ってみると、怒り、笑い、泣き……登場キャラは誰も彼もが生きていました。セリフもないような一見のお客さんまでが、確かに独立した意識を持った強烈な存在感を抱かせる人間でした。
どこまでも細やかに描かれた情景になんど見ほれたことでしょう。
次から次へと巻き起こる小さくて大きな事件の数々に、テレビの前でどれだけはらはらさせられたことでしょうか。


終わりなんだなぁ。そうかぁ。
わたしもいつか。うん、いつかね、何者かになれるといいなぁ。


まだつぼみの緒花ちゃん。
これからどんなことにだって挑戦できる彼女を見て「若くていいな」なんて思わないよ。



わたしだってやるぜ! やってやるぜ!
そんなとこ。


スタッフの皆様お疲れ様でした。
すばらしいアニメでした。見続けていてよかったと心底思います。
また、こんなステキなアニメをいつか見せてくださいませです。

*1:似たようなものも

*2:10/9に石川県金沢市で