きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

魔乳秘剣帖 第12回『乳流れ』


千房は胸杜の里にあり!
乳流れの秘術を口承されていた千房を捕らえるべく、胸幸が人数を揃えて里へとやってきたのは、まさに青天の霹靂であった。
おとなしく縛に就けばよし。さもなくば胸杜の血はここで潰えることになる。取り付く島もない兄の態度に、千房は大きな決断をしなければならなかった。




今までの千房は、魔乳の里から秘伝書を持ち去り出奔したことを咎められ追われているだけの存在でしかなかった。だがこれからの旅は……乳が理の世を破壊しようとする魔乳に仇成す旅になるであろう。



乳流れとはすなわち母心。
母のどこまでも深くあたたかな気持ちこそが、乳流れの極意なのでした。
なるほどそうか……暴力で何かを奪うことなら男にでもできます。だがしかし、自分の身を削って誰かに何かを分け与えられるのは女、とりわけ母にしかできない、というわけですか。


幼い頃に母を無くした上に、未だ子供もいない千房には、母の気持ちなどわかろうはずもありません。



それでも、赤子の葉月を抱き乳を吸わせ、迫り来る桜花の刃からこの子を守らなければならないと心の底から思ったとき、彼女は確かに母だったのです


指圧の心は母心。押せば命の泉湧く。


母性に包まれた彼女の手刀は、桜花の胸に自らの乳を、かつて奪ったはずの乳を、分け与えることができたのです。


千房はいま母性を悟り、乳流れを極めたのでした。


……極めたと思ったら、あれ? ってオチはまあお約束ですね。



△▼△


さて、いよいよ魔乳秘剣帖も今回で終わりです。
結論から言えば、残念ながら大きな不満の残る最終回でした。
広げた風呂敷を畳もうと必死になった結果として、たった一週間でみなが別人に入れ替わってしまったように感じます。



いないいない……ばぁ!



ないないぃ……乳ぃ!!




それぞれの目的に向かって人々が走っていく姿を描いていくのが物語本来の姿だとすれば、魔乳のそれは、突然にたった一つの結末を知らされた人々が、なんとかつじつまを合わせようと右往左往している様子を見せられている、とでも言えばいいのか。


そう、急遽打ち切りの決まった少年マンガのようなノリ。でしょうかね。


先週まではさしたる不自然さも感じずにアニメオリジナルの世界を楽しめていただけに、このがっかり最終回は大いに残念でした。原作を読んでそのおもしろさを知っているだけに、なおさらにそう感じるのかもしれません。



△▼△



ただ、これはこれで、と思った部分も無いわけでは無し。
たとえばそうですね、すっかりと憑き物が落ちていいお姉ちゃんになってしまった影房さまとか、アリじゃないですかね。



乳を奪われることでわかることもある。
影房も千房と同じく乳が理のこの世界を疑問に思ってしまったのでしょう。
一度そうなればもともと帰属意識の薄そうな彼女のこと、何よりも自分のやりたいことを優先するようになるのは必然。自分の乳を預けたかわいい妹のために魔乳の刺客と戦うなど造作もないことなのかもしれませんね。



乳はこの世の理に非ず。
それはいずれ母となる女の証。
それは大小に関わらずかけがえのない命の源泉。
その真理こそが胸杜が受け継ぎし尊い精神。
その神髄を広く世に知らしめこの胸に宿った数多の乳を持ち主に返す。
あるがままの乳をあるがままに尊ぶ。
そのような世を目指してわたしは旅を続ける。



多少……かなり強引だけど、千房が自分の旅の目的をはっきりとさせたところは、うん、いいんじゃないかなとも思う。



そんなところですかね。
どうしても最後に「やらかしてしまった」感は否定できませんが、それでもキライじゃないです。キライになれない作品です。


機会があれば続きが見てみたいと思いますね。


ん。では。





おっぱ〜〜〜い!!!