きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

ちはやふる 第05回 『よはのつきかな』


新に会いに行かなきゃ。いま会わなきゃきっと一生会えない!
太一を伴って福井県まで押しかけた千早の前に立っている新は、数年ぶりに再会した成長した新は、そのすべてが千早の記憶とは違っていた。


伸びた背丈、太くなった声、そしてなにより、文字通りにかるたを足蹴にするようになってしまっていたこと……。


来るんじゃなかった。太一、ゴメン


深い後悔と涙の海へと沈みながら、千早は帰途に就く。
太一にはかける言葉もない。
え?
しかし、千早の耳に、あるいは聞こえるはずのない声が届く……。


何かを嫌いになることって、実はそれそのものがイヤだから嫌いになることは少ないのかもしれません。
『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』に代表されるように、誰かに付随してついでに嫌うことの方が多いんじゃないかなぁ、なんて思うんですよね。


Aちゃんが嫌いだからAちゃんの好きなテニスが嫌い。
サッカーのB選手が嫌いだからサッカーも嫌い。
野球のCオーナーが嫌いだから野球が嫌い。
アニオタが嫌いだからアニメが嫌い


こういうのよく聞きますでしょう?
年齢性別を問わず、理屈に合わない……もっと言ってしまえば幼稚この上ない理由で、実はぜんぜん関係の無いモノを嫌ってしまっていることは多いんです。





△▼△





とあるかるた大会の当日。折悪しく、その日は家に新と祖父の二人きりの日。
一人では身動きの取れない祖父を置いて大会へと出向いた新は、そこで見事に優勝しA級への昇級を果たします。
誇らしさで胸をいっぱいにして表彰状を受け取ろうとしていたちょうどそのとき、家からの急報が会場へと届くのです。


祖父が亡くなった、と。


大会になど行かずに自分がついていればこんなことにはならなかったに違いない。
そう悔やんだでしょう。自分を責め続けたでしょう。


彼は、祖父の介護よりもかるたでの昇級を選んだ自分が許せなかった。
自分をそうさせたかるたが許せなかった。


だから、かるたを憎み、捨てた。


だけど、新にはもちろんわかってるんです。かるたはぜんぜん悪くないって。
自分を責めることから逃げるための方便に、大好きなかるたを利用しているだけだって。



かるたを通じて仲良くなった友達すらもその方便の一つにしようとしている自分がここにいる、って。




どんな理由があったにしろ、祖父を一人にしてまで出場したいほどの競技が嫌いなわけがないです。
昇級して一番褒めて欲しかった相手は、その日亡くなった祖父だったはずです。
昇級して一番自慢したかった相手は、千早や太一だったはずです。


遠い東京からたった一本の電話での様子のおかしさを心配して駆けつけてくれた千早のまっすぐな思いに触れて、もう自分をごまかすことができなくなった新は、心にもないひどいことを言って追い返してしまった千早と太一を必死で追いかけます。


そして、その気持ちが届いたのでしょう。


帰りの電車の中から自転車にまたがり追ってくる新に気づいた千早は、心の底から安堵するのでした。




来てよかったんだ。自分は新に嫌われたわけじゃなかったんだ



千早が窓も開かない遮音もしっかりした特急列車の車内から新の自転車に気づいたのは、なにかテレパシーのように千早と新の間をつなぐ物があったのではないか。そしてその絆はかるたなのではないか。言葉にできない不思議な気持ちと、はっきりと形を取りつつある嫉妬心と、自分もその中の一人でありたいと思う願望と。様々な思いが渾然一体となってのことなのかもしれない。


太一は、千早にはっきりと宣言しました。


かるた部を一緒に作ろう。日本一のかるた部を作って、新が戻ってくるのを待とう





△▼△




さあ、いよいよここからはじまるんですよ。


何がって?
もっとも暑苦しい文化部の活躍が、ですよ!!


さぁ、楽しくなりますよぉ。
ここまでの展開は原作ファンとしても満点をあげたいほどのカンペキさです。
これは今後も期待せずにはいられませんって!!


では、また来週。