数多い看護士さんの中のかなりの割合で「開けたら閉める」ができない人がいる。

 

ベッドを囲うカーテンを突然に開けて様子を覗き込んでくることには戸惑いこそあれいささかの不満もあろうはずもないが、用が済んだら元通りに閉じていくのが筋ではないのか。

 

どうやら、彼女たちからすれば、とにかく明るく開放的に誰からも丸見えの状態を患者は好むと信じているらしい。

 

なるほど、長く入院している子供やお年寄りのように、常に人恋しさを募らせている患者ならばあるいはそういうこともあるのかもしれないが、あなた方とそう歳も違わないはずのほとんど外感覚の女がどう感じるかは察して欲しいと思う。
はじめから閉まっているものならば、それはそのまま孤独を求める姿勢なのだと。



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今日もリハビリの結果は良好で100mの歩行許可が降りたよ。
だいたいね、病室からエレベーターの前までの往復していいってさ。

 

……誰得よそれ。

 

エレベーターの前まで行ってどーすんのよ。飼い主を待つ忠犬のごとく、尻尾振りながらしゃがんでろってか!!

 

そんな5日目
あ、昨晩はひさしぶりにお肉がでたよ。
数切れ