その日、冷たい雨の降りしきる路地裏で行き倒れていたクリスを救ったのは、登校途中にたまたま通りがかった未来だった。
何度となく放たれるこの世でただ一人信じていた女性からの刺客のノイズと、いつ終わるともしれない不毛な戦いの日々を繰り返すクリスの疲労は限界へと達し、今日もノイズを斥けることに成功はしたものの、そのまま力尽きてしまったらしい。


未来の優しい気持ちは、ずっとひどい目にあってきた捨て猫のように誰も信じようとしないクリスの頑なな心を、少しずつ、だが確実に溶かしていく。そして、クリスのシンプルでまっすぐな思考と発想は、響とのかみ合わない想いに悩み続けている未来に、わかり合うことなんてホントは簡単なんだよとこともなげに言うように伝わってくる。


だが、そんな温かな時間も長くは続かなかった。クリスの回復を待たずに、新たなノイズの出現の報が街中を震撼させる。
フィーネは、どうしてもをクリスを始末したいというのか、あるいはなにか別の意図があるのか。


混乱の中、響と合流した未来は、ふらわーのおばちゃんを救うために自分がノイズの囮になることを提案する。もちろん響は大反対だ。



元陸上部の逃げ足だからなんとかなる
なんともならない!
じゃあ、なんとかして?
え……
危険なのはわかってる。だからお願いしてるの。わたしの全部を預けられるの、響だけなんだから


響を信じて、響のために、響と一緒に戦うことを選んだ未来。
誰かのために、未来のために、天羽奏の意思を受け継ぎながら立花響のまま強くなると決意した響。



天羽奏が『生きるのをあきらめるな』と言ってくれた意味がいまなら響にはわかる。
自分の戦う理由は、天羽奏を犠牲にしてしまった贖罪なんかじゃない。彼女から受け継いだ気持ちだ。


そして、二人のおかげで、クリスも見失っていた戦う意味を取り戻すことができた……と、思う。
彼女の歌声も、とってもキレイだったもんね。




△▼△




ホント、きっついわぁ。
泣かせんなやぁ。


とか怪しげな関西弁(?)で涙目をごまかしたくなる今日この頃。
いいなぁ友情。信じ合う気持ち。受け継がれる想い。戦う意味。力を合わせて、勝利をゲット!!


あうあう。
シンフォギアいいですねー。


そんなところで、また。うるる。