紆余曲折を経てようやく友達になれた、まどか・ラン・ムギナミの三人の少女は、訓練半分遊び半分の部活気分でウォクスを駆って、晴れ渡った鴨川の空にそれぞれの色の軌跡を思い思いに描いていた。そんなとき、合衆国大統領すら使い走りにしてしまうほどの権勢を誇るノウムンドゥス財団の会長が急遽ファロスを訪れることが決まり、彼女たちの遊覧飛行は中断されてしまう。最新鋭の設備と強大な武力を誇りウォクスシリーズの運用を任されている移動基地ファロスと言っても、実はその財団の所有物にすぎないのであり、会長のご機嫌取りのために全員集合でお出迎えをすることは必要不可欠なのである。




しかし、緊張の面持ちで組織の絶対権力者である会長を出迎えた田所と三人は、あまりに場違いな少女の登場に面食らうことになる。ファロスに接岸したクルーザーから降り立ったのは、まだ幼さの抜けきれない一人の少女。会長のひ孫にして代理を名乗るアステリアだった。
アステリアが急ぎ視察へとやってきた目的は、まどかの操るウォクス・アウラの暴走の詳細を当事者の口から再確認することだった。まどかへの尋問から暴走の原因の解明がなされていないこと、再発防止策が見いだせそうにないことを受け取ったアステリアは、三人の少女や田所の反対を押し切り、即座にアウラの凍結を実行するのだった。


こっぱずかしい。



や、キライじゃないです。でも、なんかこうむずむずする。
まどかたちのキャッキャウフフっぷりが、もう、ね。いいんですよ。
高校生って言うより中学生っぽいんですけどねー、そういうビミョーなお年頃ですよね、彼女らってさ。友達のためにならムチャクチャしちゃうし、スキンシップが過剰なくらいだし、一緒にいればそれだけで何をしてたって楽しいのさ。そして、それを大人となったわたしは、眺めているだけで癒やされるのさ。


ところでこの『NO AURA NO LIFE』なんてのは、アステリアに騙されてすり込まれた地球の“常識”の一つでしょうかねぇ。そんなに悪くないセンスだと思いましたけれど。


ん、いろいろ実によろしい。



さて、表向きはモイドたちと共闘して“侵略者”たちと戦っているはずの地球。実際はそう単純なモノでは無いようです。
モイドはノウムンドゥス財団の決定をよしとせずに独自に本星と連絡を取り秘密裏に動いていますし、アステリアも“侵略者”であるはずのヴィラジュリオたちと裏で繋がっていたりします。もとよりお互いがお互いのために動いているわけではなく自分たちの利益のために利用し合う仲なんでしょうし、どちらもそれなり以上に信用してはいないんでしょうね。
決して一つ所にすべてを依存したりせずに、必ず次善の策を巡らせ用意しておく。それは政治や軍事に限らずどんな場合でも必要なものなのです。彼らの関係はおおむね“良好”と言えるのでしょうね。


あとは、ここか。
ん? この太い声は……男の娘キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


……って、ああ、そうかこいつアレだ。真っ先に捕まった宇宙人じゃないの。
ぜんぜん気づかなかった。アニメキャラはほら、服が違えば別人だからね、うんうん。


ま、ダメです。もっとこう、喜ぶかいやがるかしないと。


これじゃただの女装メイドです。
イマイチ!!


そんなわけで、また来週!