きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

人類は衰退しました 第09回『妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ』


増えに増えて、最強に強まった妖精さん密度は、そこに住む人間に夢と奇跡と非常識をまき散らすと同時に、彼ら妖精さんたちにしてみれば、狭い鶏小屋に隙間もなく押し詰められたブロイラーのごとく、強烈なストレスを感じ続けることに繋がります。そして、ストレスは不和となり、鬱が蔓延しいじめも発生し、妖精さん社会全体に暗雲がたちこめていくのでした。


「亡命です!」「新天地を求めます!」


妖精さん密度の著しく低い土地へと向かい、増えすぎた彼らをそこに移住させるのだ。
おじいさんの命令で<わたし>はいやいやながら不承不承にしぶしぶと妖精さんキャラバンの長として旅立つのでした。



『人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた──』とは、初代ガンダムの冒頭ナレーションですが、我々人類は確かに昔から版図を広げることを繰り返しています*1
しかるに、人間に代わり地上の覇者となった(らしい)新人類の妖精さんたちの人口が増えすぎるとどうなるのでしょう。
落ち込んでいます。鬱です。死にたがりが増えています。勝手に死んでいる子ももしかしたら少なくないのかもしれません。彼らには強烈な創造性があります。しかし、自ら何かを変化させようとする性質がないのです。そして、それを与えてくれるのが人間さんなのです。


うーん、もしかしたら調停官の人選に深く求められる資質は『根っからのお人好しであんまりやる気のないこと』なのかもしれない。などと感じました。だってほら、他の人間にとって害悪となるような行為へ妖精さんが誘導されたら、それこそ『人類は絶滅しました』になりかねませんものね。妖精さんの科学技術というか魔法技術というか、人類を超越した実現能力は、彼らがその気になりさえすれば容易にそこまでやってくれそうなものですし。


事実、妖精さんは<わたし>とともに無人島に流れ着くと、早々にやってくれました。



浄水場を作ってキレイな飲み水やお風呂を作り上げ、下水道を完備して水洗トイレを用意して、発電所を作っては快適な温水シャワーを女王に提供したかと思えば、その女王の唯一の義務であるお菓子作りをも自動化して省略せしめてくださいました。


すべては、たった一人の人間である女王様の<わたし>のために。


かくして、わずか数日の短い間で無人島へと高度な文明をもたらした妖精さんたちは、そのたったの数日で島の資源を枯渇させ、貴重な生態系を完膚なきまでに破壊し、ついには島そのものの崩壊まで招いてしまうという恐ろしい成果を見せつけてくれたのです。


彼らとの交流は実に難しく、一歩間違えば残り少ない人類に未曾有の危機をもたらすかもしれない驚異的な存在だと<わたし>が思ったかどうかは定かではありませんが、おせんべをかじりながら録画したアニメをみていたわたしとしては、心底こわい子たちだなと思ったわけです。


んー、こんなもんか。まあ、あれですよ。
増えすぎたからって死んだりしちゃダメです。殺してもダメです。
大戦は増えすぎた地球人口の自然淘汰だ、なんて言う学者さんもおりましたが、そんなの信じたくないですよね。
むしろ『人間の知恵はそんなものだって乗り越えられる!』と信じてみたいじゃないですか。


かつては、増えすぎた個体数を減らすための本能から入水自殺をする生き物だ、と広く信じられていたレミングも、今ではあれは個々のレミングすべてが生き残ろうとしての必死の遠泳だと知られてきています。
動物だってそうなんだから、今のところまだ地球の覇者であるわれわれが、そんなことで死んでどうするんだという話でありますよねぇ。


ふう、どっとはらい


何言ってんのかわかんなくなったから終わり。
また来週!

*1:正確には人口そのものと言うより人々の生活をまかなうためでしょうが