さて、今回のガッ活!


学活の時間が始まった途端に激しい腹痛に見舞われた桜田くんを、だが、我らが委員長・高千穂ちほは、顔色一つ変えることなく保健委員の黒田くんを付き添わせてて保健室へと搬入するのでありました。黒田くんもいつもの冷静さを少しも崩すことなく、自らの職務をただ黙々と忠実に遂行するのみです。


ここで、今回のサブタイトルです。


サプライズパーティ


つまり、誰かが、誰かを騙すために、芝居をしているのだろう。
それは誰だ。桜田くんの仮病はおそらく確定だろう。そうなれば、委員長か黒田くんのどちらかを騙そうとしているに違いない。
どっちだ? 委員長か? 黒田くんか? 黒田くんでした。


いつも無表情な桜田くんの誕生日が明日に迫っていることを知った委員長は、ぜひとも彼を驚かせて喜ばせて笑みの一つでもその能面のような仏頂面に浮かべさせてみたい! そう考えて一計を案じたのが、桜田くんの仮病だったわけですね。


結局、どう考えても穴だらけの作戦ですから、黒田くんを本格的に外して相談するには時間が足りないわけです。桜田くんを保健室に放り込み即座に引き返してくることを考えれば、稼げる時間はものの数分と言ったところでしょうか。中学校の校舎なんて広いようで狭いものですからねぇ。保健室に先生がいない場合でもなければ、いつまでも授業時間に病気の当事者でもない彼がつきそっているわけもなし、と。


そこからはもう、泥縄です。次から次へと仮病患者を指名しては黒田くんにお任せ。まとまった時間は取れない上に、相談する相手も次々と減っていくまさに愚策! ちほ委員長は立案能力スキルの持ち主などではなく、勢いと扇動が本領のパワーファイターですからね。こうなると弱いです。あっという間に、頭がフットーしそうになったのか、とんでもない奇策へと走るのです。




黒田くんのサプライズパーティの企画担当に黒田くんを任命します



……さすがに、黒田くんは驚いたようです。ある意味、サプライズパーティは成功なのでしょうか。
うん、まあ、ね。
作戦はめちゃくちゃだったけど、黒田くんは喜んでいたしよかったのかもね。彼も年相応のかわいらしいところがあるじゃないですか。そんなところ。



△▼△



うーん、先週とノリは近いのかな。
おもしろいっちゃおもしろいんだけど、やっぱ、ねえ。繰り返しになるから何が不満かは改めて言いませんけども。


では、また。