さて、横鎮編も4冊目です。

数多い艦これアンソロ集の中でも、このシリーズは最初に発売されたものでもあるためか、発売される毎巻が実に手堅く、掲載作のどれもこれもが佳作揃いで買っても外れがない定番の看板本だと自信を持ってはじめての提督にもオススメしたいです。

ただ反面、手堅さは冒険の少なさと表裏一体です。突出したとんがったマンガが少ないと感じるのもまた事実。

あながち良いとも悪いとも言えない部分ですが、そうですね。



安定の横鎮、奇抜の舞鎮*1



と、この2シリーズがけっこうオススメじゃないかと、最近とみに思います。

ここでも書いたことがありますが、ホントに舞鎮編は極端なんですけどね……。



はい、では本題に。



今回も安定の『提督と龍田さん』がまずOK!

いやみのないダメ提督と乙女な龍田さんとのやりとりが、ほほえましく軽快なギャグをベースに天真爛漫な天龍ちゃんを巻き込んで滞りなく一気に読み終えてしまえるこのシリーズの顔と言える一作ですよね。

そして鎮守府の問題児たちに時雨が勉強を教えようという『おしえて!時雨先生』に、まさかの改三!? の姿が食べちゃいたいくらいにかわいい『わんダフル・sweet holiday』もよし。かわいいと言えば、武蔵が構ってくれないと飲んだくれてくだを巻く大和の姿も忘れてはいけません。公式四コマでおなじみの桃井さんが描く『姉妹と戦友』もこれまたお気に入りです。



そのほかにも大人気の天龍ちゃんに、人気は人気でも絵的なインパクトでベクトルの違う人気が主に爆発している妙高型姉妹のマンガ、イマイチ影の薄い叢雲や霞をヒロインに据えたものもあれば、これまた新人の中で一番好まれていそうな大鳳さんものもアリ、と。

ああ、きりがない。

ほかにも、初雪に高雄型に割烹着の鳳翔とエプロンのちとちよとか、並べ始めると終わらないほどにいいものが揃ってるんですよね。



まとめてざっくばらんに言ってしまいましょう。



買え。



艦これ好きで、二次創作ものが嫌いでなければ、絶対に損はしませんって。

そんなところですね。





艦隊これくしょん -艦これ- アンソロジーコミック 横須賀鎮守府編(4) (ファミ通クリアコミックス)

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*1:舞鶴鎮守府編