きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

棺姫のチャイカ 第12回『遺されしもの』

アカリの足止めをヴィヴィたちに任せて、チャイカの救出へと単身で向かったトールは、外壁をのぼり通風口をくぐり抜け敵の飼っている化け物とまで戦いながら、着々と目的地に近づいていた。


一方、ズィータの魔法によってようやく敵の洗脳から解放されたアカリも、トールがそうしたようにそのまま彼女らと一時的な共同戦線を張り、途中で合流したフレドリカの背に乗って、敵陣の中枢へと一気に歩を進める。


トールたちと離ればなれになり、フレドリカが化け物に連れ去られるのを目の当たりにしたばかりか、己の存在に関する衝撃の事実を告げられた囚われのチャイカだったが、彼女もいつまでも下を向いて涙をこぼしているわけではなかった。仲間を信じて、いま自分のするべきことを思い出すと、魔法を放って扉を壊し、部屋を抜け出したのだ。


ようやく発見した父の遺体。だが、そこにはレイラとリカルドが待ち受けていた。
なすすべもなく再び囚われの身となるチャイカ。だが、彼女はトールが自分を助けに来てくれることを微塵も疑っていない。


果たして、トールは現れた。チャイカに仇なす“二つの妄執”に対し、激しい怒りを湛えた瞳で、静かに近づいていく。


短い時間にこれでもかと詰め込まれたビックリ密度の最終回でした。
それでいて普段の本作で感じていた駆け足感もなく、最後の〆としては高レベルだったと思います。


そうそう。
予告でもちらっと惨殺体が見えていたことで心配していた*1フレドリカが、何事もなかったように復活してきたことに安堵しました。

ていうかエイリアンかよ! いや、実際、エイリアンかも? ヴィヴィが言っていたようにでたらめな生き物過ぎますからね……あるいは宇宙からやってきた謎の生物なのかもしれません。


うん、それも含めて今回は生き死にの話が満載でした。

トールが何らの力みも無く怒りも見せず実に自然にリカルドを刺したところ。
アカリが復讐混じりにも関わらずわずかの勝ち誇りも獲物の命乞いも求めずグラートを撲殺したところ。


あまりにあっけなく、あまりに自然で、あまりにも気取らないカジュアルな二人の殺人シーンが、強烈な印象としていまもわたしの心に残っています。


チャイカにしてもそう。
目的のためなら、大切な人を助けるためなら、ためらわずに他の誰かを殺せる女の子なんですよね。


当たればほとんど即死級に思える〈ザ・リッパー〉こそ放たなかったものの、打撃系魔法の〈ザ・スラッガー〉だって相当なものです。喰らったレイラは大けがしてましたし、死んでも仕方ないと思って使った一撃ですよね。


仲間と離ればなれになっても仲間を信じて、自分のするべきこと、できることを一人で成そうとしていたチャイカ。見た目や振る舞いほどにか細いお姫様ではないということでしょう。


あ、いや、そのお姫様という肩書きも、どうやら偽りのものだったようですけれど。


ともあれ。


父や多くの領民を無残に責め殺したリカルドも、それに付き従って非道の限りを尽くしたグラートも。自分の復讐のために彼らをそそのかして再び戦乱の世を招こうとしたレイラも、犠牲者たちを思えば情状酌量の余地はないのでしょう。


ただ、たとえそうであっても、彼らもまた長く続いた戦争の犠牲者であったことには、違いが無いのでしょうね。


早々に退場を強いられたグラートの心中をおもんぱかることは難しいですけれど、破壊され沈み行く航天要塞ソアラと運命をともにすることを自ら選んだレイラとリカルドは、あるいは誰よりもうらやましい最期をむかえた超勝ち組の憎むべき大悪人なのかもしれません。


△▼△


さて、残る問題は、アルベリックの死、ですよね。
それを聞いたヴィヴィが壊れちゃったし……。

そもそも彼はホントに死んでいるのか?
パターンから言うと絶対生きてますよね。死体も見つかってないし。
ただ、そう思わせて、な引っかけもあるよねえ。


やっぱり気になるよね。
二期の始まる10月までに、小説の方で追いついておくか!


そんなとこですね。
とりあえず、けっこう満足なデキでした。
特に最終回はよかったですね。

スタッフのみなさんおつかれさまです。10月まで英気を養ってぜひともまた楽しい続編をお願いします。

*1:実の所してませんでしたけど