革命軍の理念に感銘を覚えたタツミは、悩み抜いた末にナイトレイドの一員となり、殺し屋として社会の裏側から世直しをはじめることを決意する。
個性的な仲間たちと時に笑い合い、時に教えられながら、やがて迎えた初陣の時。
タツミの最初の獲物は、帝都警備隊の〈オーガ〉。
油屋の〈ガマル〉から賄賂を受け取っては、奴の犯した犯罪を無実の誰かになすりつけて処刑することを繰り返している外道だ。
しかし、外道であっても腕は立つ。初仕事のタツミは、気負ってオーガの待つ夜の街へと向かう。
そこに正義は存在しないことを知りながらも、なお剣を振るう。
どこまでも人罰でありがなら、私刑であることをわきまえながらも、天罰と謳う。
体制を打倒しようとする革命軍が常に内包している矛盾でしょう。
最終的に勝利をもぎ取れば、それらの行為はすべて正しく尊い犠牲だったということになるし、反対に敗北を喫すれば……みながみな、社会に不安をまき散らし多くの人の命を理不尽に奪った蛮行、ということになるのでしょう。
この国でもほんの150年くらいまえには同じようなことが起きていましたよね。
果たして、革命軍の最後はどちらに立っているのでしょう。
ま、そんなことはおいといて。
今回も敵がわかりやすいまでにわかりやすい悪党のために、視聴者としてもスタンスが定めやすいですよね。
富と権力に酔いしれ乱用して弱い者たちを苦しめる連中。そこには一縷の同情の余地も存在しません。
おもえば、最近の作品は面倒な話が多いのかもしれませんよね。どちらにも正義がない、どちらにも理はある、って設定が多いじゃないですか。
その点、この『アカメが斬る!』はホントにわかりやすい。
ナイトレイド側が正義。大臣側が悪*1。
とっても飲み込みやすく、ややこしい葛藤も無しに一方的に主人公側を応援できるのは、これとっても快感なのかも。
もっとも、わたしは原作の方を読んでいますので、お話が進めばそれなりにいろいろある敵も出てくることは知っているのですけれど。
とりあえず、現時点ではそんな感じですよね。
で。
今回は、アカメの人となりとか、タツミの決意とか、そのへんの紹介がわかりやすく楽しいお話だったと思います。
あ、そういえば、レオーネのセリフが一カ所、原作のものから改変されてましたっけ。これは絶対そうなるだろうなと思ってた部分。
アニメ「病の匂いがした」
原作「性病の匂いがした」
さすがにねぇ……。
さて、次回はマイン回ですね。
なにげに一番好きなキャラです。楽しみです。
*1:念のために注釈をつけておきますが、前述した“正義”の話とは矛盾してませんよ