きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

アカメが斬る! 第04回『帝具使いを斬る』

近頃帝都で頻発する通り魔事件の犯人は〈首斬りザンク〉と呼ばれる元刑務所の首斬り役人だった。
腐敗した政治によりあまりにも多くの、とりわけ冤罪をかけられた無実の人々の首を落とし続けてきたザンクは、いつしか人を殺さずにはいられない体になっていた。


ザンクを始末するために、ナイトレイドの一行は自らの身を囮にして夜の街を当てもなく歩き続ける。


そんな彼らを影から見つめていた彼が最初の標的に選んだのは、タツミとアカメのチームだった。



首斬り役人自体は特に問題のある存在ではありません*1。運用上の観点からのみ見れば、なるべく苦痛を与えずに処刑を執行するために必要な高い剣の技術を有するだけの、単なる官吏*2の一人にすぎないのです。


ところが、人間は機械ではありません。何十人も何百人もその手にかけて人を殺していけば、程度の差や方向性の違いこそあれ“普通の人間”とは感じることがどうしても違っていくもののようです。

日本で首斬り役人と言えばまず江戸時代の〈山田浅右衛門〉の名前が挙がるでしょうが*3、九代にわたって江戸の首斬りを一手に引き受けていた彼の一族においてさえ、精神を病むことの無いように陰陽取り混ぜたいわば気分転換のイベントを日常的に欠かさなかったと言うことです*4


一方、この世界、こんなご時世では、そのような『心のケア』などは期待できるはずも無く。

病みに病んだザンクは、自分が手にかけてきた人々が地の底から発する怨嗟の声の幻聴に悩まされたあげく、それから逃げる手段として、辻斬りに走ってしまったのでした。


つまりは、悪逆非道の限りを尽くした首斬りザンクも、別の一面では腐敗しきった政治の犠牲者の一人であったのでしょう。


アカメに斬られた今わの際に、ようやく悪夢から解放されたザンクの最期の言葉は、自分を救ってくれたアカメへの礼でした。そこにはもはや狂気に満ちた通り魔の顔はなく、憑き物が落ちたように静かで安らかな救われたものの見せる表情のみが残ったのです。


そんなお話。

そうそう、いずれそれに関わるエピソードの時にでもまとめて話したい部分ですけれど、アカメとザンクの……いや、アカメと余人との殺し屋としての質の違いが少し垣間見えた回でもあったかな。



それから、前回にざっくりとイメージ主体でなんとなくほのめかされていた帝具の秘密に関して、今回は一転、ボスのナジェンダの口からまるでカーグラTVのナレーションのごとく流れるように淡々と続く詳細な説明セリフのわかりやすさハンパないです。




では、また来週。

*1:死刑制度を是とするならばですが

*2:もしくは必要時に雇われる民間技術者

*3:というより他に出てこないかな

*4:忘れるための宴会から死者を供養するための寄進等