女騎士さん、ジャスコ行こうよ (MF文庫J)

女騎士さん、ジャスコ行こうよ (MF文庫J)



出版元の編集部ブログの巧みな宣伝に乗せられて、めったにやらないジャケ買いならぬ『タイトル買い』をしてしまったこの一冊。

わたし、ジャスコ、イオン……ショッピングモール大好きなんですよ。

ホントは買わないでいいかと思ってたんです。

だけど、書店で「ジャスコ行こうよ」との表紙を見かければついつい誘われてレジに持って行ってしまうのもやむなしというところじゃないですか。



電子書籍で買ったんですけどね。



さて。

この小説は、異世界から日本のど田舎の町に亡命してきた幼い姫君とその御付の女騎士が、オークの経営するジャスコ(的なショッピングモール)を地元に誘致しようとするお話です。



何を言っているのかわからねえと思うが、俺も何を言ってるのかわからねえ。



そーいう物語です。



うそです。



いやうそではありませんが、そのへんは割とどうでもいい部分でもあって、つまり何が言いたいかと言えばクッ! 殺せ!!



メインはこのへん。



さておき。

若干台詞回し、というか主人公のモノローグにくせがあって、そこが気に入らない人は気に入らないかもしれません。

「○○だな?」

具体的にはこんなフレーズが頻出します。

かくいうわたしも耐えきれないほど大袈裟な話ではないものの、これが出るたびに軽くイラッとしていたのは事実。



ぶん投げずに最後まで読んでいるわけですから、たいしたことも無いと言えばその通り。だから気にするな。わたしも気にしない。



突然超ローカルな話へ走りますが、それにしてもさぁ、まさか菖蒲町*1にアニメイトができるとは夢にも思わなかったですよ。あのへん、右を向いても左を見ても、畑、畑、畑、田んぼ、畑、畑、畑、ですよ?



何でそんなところにアニメイトと言えば、そう、ショッピングモール*2ができたからなんですよ。



そこで、作品の話に戻るわけです。

姫はオタク趣味を嗜み都会に憧れる幼女です。そんな彼女にとって、ショッピングモールとは、田舎に住みながら都会の空気に触れられる、まさにパラダイスなのです。

誘致しようとするのは当然。



たとえ、戦争を起こしてでも!!



ん。

そーね……まあ、読んでも、いいんじゃない?

くらいのオススメレベルにしておこうかな。



悪くはないと思うんですよ。

ただ、積極的に読もうよと布教するほどじゃないかなぁ、みたいな。



あ、どうやらこれ続き物になりそうな予感です。

たぶん、わたしは読むかなぁ。








女騎士さん、ジャスコ行こうよ(MF文庫J)
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*1:現・埼玉県久喜市

*2:モラージュ菖蒲