男の娘属性というなかなかに強烈な性癖*1をその身に纏った剣豪〈スパイダギルディ〉の出現に、レッドはなすすべもなく打ちのめされた。
ただでさえ前回に経験したダークグラスパーとのファーストキスを未だに引っ張っている総二だ。
それは、海より深くマグマより熱く煮えたぎった思春期の少年特有の強烈な性欲をもてあまし、あまつさえツインテールへの思いの強さを自ら疑ってしまうほどの業なのかもしれない。
似ても似つかなぬ決して相容れない別個の存在なんだよばかちんどもめ!
と、マニアのうざい絶叫は聞き流してもらうとして、ですね。
なんか、間が変じゃないですか?
いちいちテンポが悪くて仕方なかったですよ。
大袈裟に言うと、ことあるごとに意味不明に数秒黙り込んだと思ったら、直後に何もなかったようにシーンが切り貼りされるような。そんなイメージ。
全編から漂う不気味な雰囲気パねえことおびただしかったです。
同時に、なぜか思わず吹き出してしまいそうになる……そう、素人の描く無駄ゴマの多いマンガに近いんだ。あれって妙におかしく感じるんですよね。
う~ん。
それとぉ、ほらもうここまでくるとどうにもならないですよね。
絵の崩れがひどすぎる。
戦闘シーンのDNパートとの違いはすでにギャグですよ。
いろいろ大変な業界ではあるのでしょうが、なんとか改善して欲しいところです。
△▼△
さて。
ツインテールより先に愛香の唇に目が釘付けになったかと思えば、夢の中で男の姿のままダークグラスパーとキスをしてしまいそうになる総二です。
なれど、観束総ニは探求者なのです。
ツインテールの道を極めんとし、脇目も振らずにツインテールのことばかり考えてこその自分。
ちょうど、片眉をそり落とし山にこもったマス・大山のような、空手バカならぬツインテールバカ。
ツインテールバカ一代を極めるためには、こんなところで肉欲に負けるわけには行かないのです。
本人もそれは重々承知のこと。
意識の上でも無意識の下でも、ツインテールより興味を惹かれるものができてしまった自分の変化を、自分のことだからこそ許せなくなっていたのでしょう。
総二がテイルレッドの姿の普通の女の子になってしまって戻れなくなった理由は、そんなところにあるのではないかと凡人のわたしは愚考するのです。
にしても、ブルーかわいいよブルー。
蛮族少女ばんざい! わたしだけはいつまでもずっとファンだからね!
では、また。
*1:誤用