今週の菜々生ちゃんは黄泉平坂に出張です。

黄泉平坂と言えば、古事記において『イザナギ神が亡くなった妻のイザナミを呼び戻そうと辿った道筋』として有名ですね。

このお話、細かい部分を思い切り端折って結果だけ説明すると、


亡者となった妻の醜い姿に恐れをなしたイザナギは、イザナミと交わした『根の国から地上へと連れ帰る』約束を平然と裏切って、一人で地上へと逃げ出してしまいます。
出口を大岩でふさいでまで自分を拒否する夫に怒り狂ったイザナミは、岩の向こうで様子をうかがっている夫・イザナギに「これから地上の人間を一日に1000人死なせる」呪いをかけると宣言します。


これにイザナギは「地上の人間が一日に1500人生まれる」祝福を振りまくこととし、対抗手段とするのでした。


となります。

ここから、我ら人間は絶えず生まれそして死んでゆくことで少しずつの繁栄を続けて行く生き方が定められたはずなのですが……昨今のこの国の少子化は、あるいはイザナミの呪いが強くなってきているからかもしれません。


イザナギがんばれ! 超がんばれ!


さておき。


どれだけ怖くても常に自分の信じる道を歩き、言うべき事はハッキリと主張できる菜々生ちゃんは今週ものべつ幕無しにまぶしいです。

たしかに神としてみれば取るに足らない微々たる力しか持っていない自分でも、その力で成すべきことが間違いなくあるのだ。自分にできることは必ずある。それを粛々と遂行しよう。


驕らず、高ぶらず、だからといって、へりくだることはあっても卑屈にはならない。

自分にできることが必ずある。
その思いは、特に若い少年少女達にとって、大きな自信と誇りに繋がる大切なものなのです。

そ。自分にしかできないこと、なんて無くてもいいのよ。



そして唐突に。



町おこしのステマキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


いやまあ、元から川越は一大観光地であって、今更アニメの力を借りる必要もないのですけれど。

というより『神様はじめました』の舞台が川越だと知ってる人は割と少なそう。
わたしも一期の頃は言われるまで気付きませんでしたしねえ。

あ、芋ドーナツは美味しいですよ確かに。


ともあれ。

人に転生した悪羅王=霧仁との黄泉路道中は危険な香り?
女の子はいくつになったって乙女なのよとばかりに、かわいらしさ抜群な狸遊女の水玉姐さん。
女遊びに出たはずが菜々生の姿が頭にちらついてちぃとも楽しめない巴衛。


と、なかなかに今週もステキな少女マンガっぷりでした。


やっぱ今期の作品で一番好きだなぁ、これ。