「あなたのことが……好きです」
っきゃああああああああああ!!
いやぁ、恥ずかしい。
テレビ見ながら転げ回りたくなりましたよ。
ついに言った。
ストレートに行った。
アイラらしく初々しく小細工のない直球な告白でした。
ならば、恋人としての思い出などないうちに別れてしまった方が、お互いのためにいい。
ツカサのためにいい。
カヅキが「お前はすでに回収対象だ」と残酷な現実から目をそらさずにアイラへと伝えたことで、彼女は、そこにようやく気がつくことができました。
これってお互いのためじゃない。
自分が悲しいから、つらいから、逃げていただけだよ。
それだけじゃない。自分は二重に自分を騙していたんだ。
一緒にいてつらいことより、ツカサに自分を悪く覚えられたまま別れる方が、ずっと、ずっと、イヤなことじゃないか。
アイラとカヅキは、かつてそこを二人で勘違いしたまま、パートナーを解消してしまっていたのです。
カヅキの思いは、アイラに無事届いたということなのでしょうね。
そして、新しいカップルの誕生を、部署のみんなが祝ってくれています。
でも、実は、何一つ変わっていないこともあるんですよね。
アイラは、もうすぐ……。