この世界には、人間とは別種の知的生物が存在している。



亜人。



伝説の中で、妖怪とも、怪物とも、モンスターとも呼ばれ、畏怖や嫌悪の対象とされてきた彼・彼女たち。

著しく低い割合で突然変異的に人間から生まれるらしい、そんな亜人たちが、なぜか今年は4人も集まってしまったごく普通の高校が舞台の*1亜人ちゃんは語りたい』の2巻が発売されました。



亜人ちゃんは語りたい(2) (ヤンマガKCスペシャル)

亜人ちゃんは語りたい(2) (ヤンマガKCスペシャル)



この作品で描かれている亜人ちゃんたちは、本当に普通の女の子なんですよね。他のモン娘系のマンガでは外見より本質的な部分で人とは違うキャラクターが描かれることが多いところを、この亜人ちゃん─では、本質的にはただの女の子なんです。



いえ、本質的に人とは違う部分で彼女たちは悩んでいるのですが、本当の意味で本質的な部分では*2、単なる“個性”にすぎないとわたしは感じるわけです。



いわゆる、男の子らしさ、女の子らしさ、そういうレベルでの、亜人らしさ



ただ力が強いことだけ男らしいわけではないように、ただたおやかならば女の子らしいとはならないように、人の数だけある“らしさ”。彼女たちの亜人らしさは、それと全く違わない自然な物だと思います。



亜人の研究者である前に、教師として、温かい心を持った、大人の男性として、亜人ちゃんたちに接していく高橋先生に、わたしは同業者として深い尊敬の念を抱きます。



今までの自分は、らしさを狭すぎるものと捕えていなかったか。

指導*3するべき事と、そうでないことを取り違えていなかったか。

一気に一冊読み終えて、iPadを胸に抱きながら*4、しばし思索にふけるわたしカッコいい!!



なんて、ね。



まあ、書いてあることそのまんま真に受けてしまったら、それこそ教師失格という物なんですよね。深く心に刻んで参考意見の一つとして自分の考えに昇華しなければ!



ともあれ、こんなどうでもいい長文を久しぶりに書いてしまうくらい、お気に入りの一冊なのです。



みなさんも、ぜひ読んでみてください



ではでは。


*1:しかもみんな女の子なのはお約束

*2:わけわかんなくなってきましたね

*3:強制

*4:電子書籍派なので