きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

わさび (第1集)

旧家らしき、純和風のお屋敷の帯刀家に、若い住み込み家政婦さんがやってきたところから、お話は始まります。

 

わさび (第1集) (ビッグスピリッツコミックススペシャル)

わさび (第1集) (ビッグスピリッツコミックススペシャル)

 

 

一言で言って、なんだかよくわかりません。
いえ、ホントそうとしか言いようがない感じ。
枯淡と表現するべきか深奥とすべきか、とにかく間の取り方が奇抜で極上。

 

マンガの内容をどのように文章に置き換えても、この間だけは表現のしようがないと感じます。

 

風貌は厳格そのもの、齢六十を超えてなおお茶目な大学教授の当主・隆太郎さん。
そんな彼が、夕暮れ時に仕事を終えて家に駆け込んできました。

 

「いま帰ったぞ。」

 

挨拶はきちんと、でもそこそこにスーツを脱ぎながら廊下を疾走してどこかへ向かいます。
上着を脱ぎ捨て、ワイシャツを脱ぎ捨て、シャツもももひきもパンツさえも脱ぎ散らかしながらトイレに飛び込んでいくわけです。
若い奥さんは苦笑しながらそれを拾って追っていきます。

 

これ、文章のうまいひとが書けば、もちろんおもしろい話にはできるでしょう。
でも、ぜんぜん違うんですよね。間なんです。このマンガの場合。
どんな賞をとれる作家も、どんなに魅力的な文章を書ける作家も、この間だけは絶対に表現できないでしょう。
マンガ以外では不可能。マンガという媒体をこれ以上ないほどに使いこなしている作品だと思います。
たとえば、これをドラマ化してもおもしろくもなんともなさそう。
話を聞いただけでは「だからなに?」的なネタばかりなんですよね。

 

これは一度読んでみて損はないかもです。ていうか、読まなきゃぜったいわからない部類。
さて、買ってきたのは一巻のみだったし、続きも買ってこよう。