きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

ナルキッソス

 

ナルキッソス (MF文庫 J か 5-1)

ナルキッソス (MF文庫 J か 5-1)

 

 

私は7Fは嫌。でも、家も嫌。


とある病院の7F。そこは「ただ命の尽きるのを待つ場所」だった。
主人公の大学生・阿東優はそこでひとりの少女と出会った。
それは、とても悲しいボーイミーツガールな物語。


同名の有名な*1同人ゲームのノベライズ作品です。
病によって未来を閉ざされ、死を待つばかりとなった二人の若い男女が、ふとしたきっかけから病院を抜け出し、あてどもない旅を始めるお話──その旅の終わりには果たしてなにがあるのか。それとも、なにもないのか。

 

題材が題材ですし、結末への評価は大きくわかれることでしょう。
ひとによってはハッピーエンドにもなるし、バッドエンドにもなりそう。
わたしとしては‥‥否定したい部分もやむを得ないとあきらめる部分も、自分でもそうするだろう‥‥いや、そう「したいと思う」だろうことも、様々です。
もちろん、ぜったいに認められない部分も。

 

ちなみに、ストーリーはほぼゲームのままで、ゲームで語りきれなかった少年と少女二人の心の機微や、新たな小さなエピソードが挿入されていたりで、ゲーム自体がノベルゲーム*2で小説と同じような読み物ですし、加筆修正された新バージョンと言ってもいいんじゃないでしょうか。

 

‥‥ただ、残念なことに、この追加でよくなった部分ももちろん多いんですけど、蛇足と思える部分もまた少なくないと感じます。
特に、小説オリジナルキャラの女性については、まったく共感できないし感情移入もできないし言うことやること不自然でむかむかしてさえしてくるしご都合主義すごいし、有り体に言えばなにこいついらないよ、と思ってしまう始末。
彼女が関わってくるシーンをすべてばっさり斬り捨てると、なかなかに良いあんばいになるかもなーとか。
あと、阿東くんの*3お父さんとかも‥‥あんまり具体的にあれがそれだと‥‥とか。

 

こういう不満が出るのは、きっとそれだけゲームの完成度が高かったってことなんでしょうねぇ。

 

「青葉さ〜ん」

 

あ、呼ばれてる。ようやくか、今日は予約時間から1時間待ち、だね。

 

‥‥それにしても、病院の待合室で読む本じゃないよね、これ。

 

以下、余談。

このゲームに出会ったのは買い換えたドコモの携帯電話がきっかけでした。
フリーのゲームを物色していたら、iアプリ*4に移植されていたナルキッソスに出会ったんですよね。
とにかくすごいなーって思ったのは、ケータイのアプリなのにフルボイスゲームなんですよ。なんと、一言ごとにパケット通信で音声を取ってきて再生という力業。もしかしたら割とポピュラーな手段なのかもしれないですけど、わたしは今回初めて体験して感心しました。そこまでやるんだ、と。

 

そうこうしながら、ぽちぽちとクリックを続けてゲームをクリアです。
ああ、いいゲームだった。ちょっと公式サイト覗いてみようかな、とケータイからアクセスすると、なんと2があるらしい。よし、続けてやるぞー! ぽちぽちぽち。

 

はぁ、おもしろかった。
これ、けっこう人気ありそうだよね。PCの方で検索してみようか。

 

‥‥大人気ソフトでした。

 

ていうか、PC版が公式サイトにフリーで置いてあるじゃないのよ
てっきりケータイ専用のゲームだと思いこんで、小さな画面を見つめながらぽちぽちと指が痛くなるほどキーを押し続けていたわたしはなんなんだ。

 

わたしねー、ネタバレだいっきらいなんですよ。だからね、途中でやってるもののこと調べたりしないし、事前の調査も最小限にとどめるんです。そのおかげで楽しめることも多いけど、今回のように大失敗することもあるわけで‥‥はぁ。

*1:わたしはゲームをプレイ後に知ったんですが

*2:選択肢はゼロです

*3:だじゃれじゃありません。念のため

*4:ドコモ専用アプリ