きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

スカイ・クロラ

 

スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]

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内容(「キネマ旬報社」データベースより)
日本が誇るアニメ界の巨匠・押井守監督が手掛けた長編SFアニメ。現代に似たもうひとつの世界。平和を実感するために“ショーとしての戦争”が行われる中、思春期のまま戦闘機のパイロットとなることを余儀なくされた通称“キルドレ”たちの運命を描く。


ふしぎな物を見た、という気分です。
実写映画ではなく、アニメ映画でもない、第三のなにか。

 

作中で多用されるCGの飛行機は、対照的な手描き(?)の人物キャラクターの絵と決して融和することなく、最後の最後まで違和感を振りまいていました。

 

これ、手抜き? 予算がなかった?

 

そんなとき、音割れのようなエンジンの大音量が、次いでカメラのレンズに迸る波と雨の雫が、わたしの訝りを吹き飛ばしました。

 

この違和感って「CGを実写のように見せる」演出が裏目に出ているわけではなくて「CGを実写のように撮影している様子を演出」している演出なんだ。そっか、わざとなんだ。

 

人物の小指の第一関節の動きからポルシェのサスペンションの伸縮に至るまで、微に入り細をうがつとはこの映画のことをいうのかと思うくらいの作り込みにひたすら感心です。当然あるべき表情筋の動きをアニメーションで描いたときの不気味なまでの違和感まで心地好く思えてくるほどに、映像美に魅せられました。

 

あと、小道具として頻繁に用いられているたばこ。うまいですね、すっごくかっこいい。
こう、マッチを片手でシュッと擦って火をつけたり、隣の仲間が咥えたたばこにライターで火をつけたりね。いちいち絵になりすぎです。
「たばこを吸わない上司は信用しない」なんて、聴くひとが聴いたら激怒しそうなセリフもありましたっけ。ちょっとくすっときたりもしました。

 

なんだか、見た目の部分ばかりを話すことになっちゃいましたけど、お話ももちろん悪くないですよ。

 

平和を維持するためのゲームとなった実際の戦争。そしてそのゲームの「補充可能なキャラクター」として終わりのない空戦に明け暮れる主人公たち。

 

短くても深く、浅くても大きなひととひととの繋がり。

 

明日死ぬかもしれない人間が大人になる必要はあるのだろうか

 

おもしろかったです。

 

あ、そうだ。
これ、音のダイナミックレンジがメチャ広い映画です。うちの安テレビだとつらかった。
もしかしたら、いいAV機器があるともっと楽しめるかもしれませんね。