きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

有罪×無罪 その1

 

有罪×無罪

有罪×無罪

 

 

 

今年からいよいよ始まった裁判員制度。
日本国籍を持つ成人ならば、基本的に老若男女問わずに無作為抽出の対象とされるわけですから、わたしも、あなたも、いつお呼びがかかるとも限りません。

さて、そこでこのゲームです。
一足先に裁判員制度をシミュレートして遊んでみましょう。

 

裁判員として被告人を裁く立場になった場合、最も重要なのが公平中立さでしょう。
これ、言うのはホントに簡単なんですけど、実際メチャ難しいです。
公平に中立にと考えながら法廷で話を聞いているのに、ふと気づくと完全に被告人側に立っているんです。
国家権力を後ろ盾にエリートの検事が、何の力もない庶民をいたぶっている‥‥そんな風に感じてしまう。あらら、まずいね。

 

そして冒頭陳述が終わり、裁判官と裁判員が別室で話し合いを始めます。

 

そうすると、今度は被告人がうそばっかり言ってるように感じるんですよ!
殊勝な態度も心証をよくするための芝居でしかないんだろうとか、見え見えの言い訳ばっかりしてるんじゃないかとか、なんですこれ。なんて自分がないんだろう。ころころと意見が二転三転していくじゃないか。

 

もっとも、わたしに限らず、他の裁判員*1も似たようなものです。あらたな真実に気づくたびに有罪じゃないか、いや無罪でしょう、と猫の目のように場の雰囲気もかわっていき、そんな中で裁判長からの提案で、事件を細かいファクターに分けて審議していくことになります。

 

たとえば最初のシナリオの『鬼嫁放火殺人事件』で言うと

 

  • 殺害動機
  • 睡眠薬(証拠1)
  • 脚立(証拠2)
  • 火災報知機(証拠3)
  • 料理中の外出(当時の行動に不自然さはなかったか)


などなど。
細分化していくといままでとは違った視点で事件が見られるようになります。

 

「殺害動機は十分だが、証拠1はムリがあるだろう」
「証拠2は確実だと思うけど、だからって動機が希薄じゃない?」
「動機も証拠も説得力あるけど、行動は自然で犯罪目的だとは思えないよ」

 

こんな具合に。

 

ここで思ったのは、世の中に多くある理不尽に思える判決の数々って、もしかしたらとっても筋が通っているものばかりなのかも。
マスコミからの一方的な報道に踊らされるばかりで、本質へと目を向ける努力を怠っていたのかも。

 

そんな具合。

 

逆転の発想よ、ナルホドくん!

 

って裁判における名言(?)の通り、どんなことにも常に疑問を差し挟んで見る角度を変えてから判断する余裕がだいじだな〜。

 

そしてもう一つ。
結局、裁判って情況証拠で判決が決まる

 

ちと誤解を招くかな。
「物的証拠」って「情況証拠」を補強するものでしかないってこと。

 

ん、一例を挙げて具体的に言ってみるっす。

 

つまり、被告人の指紋べったりで被害者の血で塗られた包丁は殺人の凶器としての説得力十分だけど、それは検察側の「被告人は包丁を素手で握り被害者を刺し殺した」って主張を強固なものにするだけでしかないんだよね。
指紋がついてたからといって犯行時についたとは限らないし、実は包丁に血を塗りたくられただけで、凶器は全く別のものかも知れない。でしょ?

 

うん、そう。そこまで言ってたらきりがない。裁判なんて不可能。
だから、妥協してるんだよね。

 

そうにちがいない

 

こういうことかな。
「物的証拠」が揃っている上で大多数のひとが犯行を不可能ではないと感じるであろう事例を有罪、としてるんだろう。

 

よく考えてみれば当然かもだけどさ、いままでこんなこと考えたこと無かったもんね。

 

なんかゲームじゃなくて裁判員制度の話になっちゃってるけど、ゲームの紹介から外れてもいな気がする。そのくらいリアル*2でおもしろいです。

 

うん、場合によっては不謹慎と罵られるかもしれないけど、やっぱり裁判っておもしろい。
逆転裁判ファンにも楽しめる内容だと思うのでよければどうぞ。

*1:COMキャラ

*2:裁判員の経験ないですけど