ダメなものはダメ、と突っぱねることが必要なときももちろんあるけれど、たいがいのことは話し合いで妥協点を見つけることができるはず。
ただ条件を突きつけ合うだけじゃダメ。
話し合うことそのものが、お互いの気持ちを和らげて、合意を得られやすくする力がある。
男嫌いのあまりそのことに気が回らず、学園祭当日に男子生徒の反乱を招いてしまった美咲を救ったのは、バイト先の店長の言葉と、碓氷拓海の背中と、そしてなにより、気づいてしまったことに目を背けず、反省しながらも立ち止まらない、彼女自身の力でした。
だからこそ、一度は反旗を翻した男子生徒もすぐに協力してくれたし、新たに信頼関係を結ぶこともきっとできたんでしょう。
うん、やっぱね、せっかくの共学で男女いがみ合ってたってつまんないよ。
そういうのは中学校までで終わり。
昔に比べればだいぶ違うんでしょうけど、いまの中学生も男子vs女子の構図はしっかりと生きてます。
ばかだなぁ、そこで女の子の味方すれば株価がうなぎのぼりなのに、なんて思うことしばしばですよ。
ね、そういうのは卒業だよ。
高校生は、むしろうざいくらいちゃいちゃしててもよし!
まあ、電車の中でそんなことやってる馬鹿野郎どもは蹴倒したくなりますけどね。
何の話だ……。