おお振りを夢中になって見れば見るほどに、今まで自分が抱いていた
野球へのイメージが崩れていきます。
かつて“ドラゴンもまたいで通る”の通り名を持つ、自称剣士にして美少女天才魔道士は言いました。
「戦いで強いのは魔力が高く強力な術を操れる魔道士ではない。
小さな術でも臨機応変に状況に合わせた戦術が組み立てられる魔道士だ」
同じなんだろうなぁ、きっと。
スポ根ものやパワープレイもキライじゃないけど、こういう徹底した頭脳戦な野球はおもしろいよねぇ。
さて、今回も引き続き、これも作戦それも作戦とばかりに、モモカンからプレッシャーをかけられ通しなのが、自他共に認める西浦高校野球部ナンバー2プレイヤーであり、キャプテンでもある花井君です。
花井君本人までが自分をナンバー2だと認めて、そのポジションを受け入れてしまっている点に大きな問題がある、とモモカンは考えます。たしかに、ナンバー1の田島君との実力差は大きなものだし、あるいは追いつくのはムリだとも思う。でも、今のままでいいと思えば、現状維持すらムリ。常に追い越すつもりで努力してようやくついていけるのが、天才ってものですから。
さあ、重いですよ。外野から見た天才と、同じ道を志す天才とは、まるで違いますよ。
花井君は、この重い重いプレッシャーをはねのけて、一歩前に歩き出し成長することができるのか。
見どころですねー。