きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

Angel Beats! ウブな坊やの夢物語

ヒマだからAB話の続き。


結局、Angel Beats! とは、初めて恋人ができて浮かれまくった男子高校生の空回りを眺めるお話、だったんだろう。


Episode.09 In Your Memory にて、音無ははっきりと奏との間の絆を確認した。
俺は彼女の味方にになれる。彼女も俺を必要としている。
俺を頼ってくれる愛しい彼女のために、彼女以上に彼女のしたいことをがんばろう。



そう、この回で、音無ははっきりと奏との間の絆を確認した。
いや、したと思い込んだ。奏が自分の恋人になったと思ってしまった


そこからが喜劇の始まり。


彼は躊躇無く仲間を裏切った。
仲間と敵対する存在のスパイとして、SSSという組織を内部から崩壊させようと企んだ。


奏は、死後この世界にやってきた生徒達に普通に学生生活を送らせることで、自然に満足して去っていけるような道を作ろうとしていた、で間違っていないと思う。そのために生徒会長になったんだと思う。


が、舞い上がっている恋する乙男の音無は
ひと味もふた味もちがった。その行動は実に迅速かつ強引で、もともとの発案者である奏が引いてしまうほどに。



そう思うんならいいんじゃない?
「賛成か? よし、じゃあそうしよう」


この会話と態度で賛成されていると思えるのが、盲目の恋ゆえか。彼女に反対されるなど考えもしないんだろう。傍目には、恩人が張り切ってやろうとしていることを口べたの奏には止めることができなかっただけにしか見えない。


そう考えれば Episode.13 Graduation での音無の行動にも納得がいく。


彼はもとよりこの世界から去ることが正しいなどと考えてもいなかった。
いや、なんとなく理屈の上では理解していたとは思う。だけど、それを受け入れてはいなかった。
自分も消えるつもりなんてハナから無かった。


彼の目的はただ奏……彼女のご機嫌を取ることだけ。


迷っていたSSSのメンバーすべてを黄泉路へと蹴り落としたいま、自分に与えられるものは、奏を手伝い目標を達成させたことへのご褒美のはず。音無はそう考えていたと思う。



そしてご褒美とは奏自身。


実に欲望まみれのふつうの男の子だとしみじみ思った。


しかし、そんなご褒美などない。あろうはずもない。


天使は、奏は、音無には感謝こそすれ恋愛感情などは抱いていなかったからだ。


音無はちょっと女の子に優しくされたから俺に気があるに違いないと思い込んだだけ。
ただのイタい勘違い野郎だったということ。



「奏、愛してる」
「ありがとう」


徹頭徹尾、奏は音無の告白に答えることはなかった。
つまりは、それが答え。


感謝もあっただろうけど恋心もあったんじゃないか。
他の日記や掲示板でそういう意見も散見したものの、わたしはそうは思わなかった。


女の子は普通、元が感謝でもそれが恋愛感情になったらそっちを優先するものだと思うから。
酸いも甘いも噛み分けた大人の女性ならともかく、奏にそんな腹芸ができるとは思えない。


加えて、わたしは音無に告白されたときのこの髪をかきあげるシーンでそう確信した。
髪が長い子は無意識ににこれやる子が多いんだよ。
どういうときにやるかと言えば、



こいつうぜえ


そう感じたとき。


奏を失い号泣する音無の心中を駆け抜けるのは“こんなハズじゃなかった”それだけだと思う。
彼女のためにがんばったのに。気に入られようと必死だったのに。なんでだ。俺は利用されただけだったのか?



……まあ、そこまで言うとうがちすぎかなぁ。


どこまで狙ってのことかはわからないけれど、Anagel Beats! は悲喜劇として優れた結末だったのは間違いないかな。そこへ行くまでが問題外だったけども。


こんなとこー。