きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

屍鬼 第14回 『第悼と死話』

人間の体を治す専門家は同時に効率的に肉体を破壊することに関してのエキスパートでもある、と何かで読みました。


物語では、医師の資格を持つ格闘家、戦士などをまま見かけることがあります。
たとえば『グラップラー刃牙』には天才医師にして“筋肉の要塞”と呼ばれる強固な肉体を持った格闘家が描かれていますし、同じくマンガの『はじめの一歩』にも医師でありボクサーの真田というキャラクターがいました。『UltimaOnline』という有名なネットゲームにはanatomy*1のスキルがあって、これを修めていると戦闘時に敵に与えるダメージが大きくなる設定です。


まあ、格闘時に細かい解剖学の知識が生きるほどピンポイントな攻撃が可能かどうかには疑問が残りますが、どこをどうすれば簡単にひとが死ぬかの知識は我々一般人とは比較にならないほどに豊富なのは事実です。


その彼が医学における豊富な知識を総動員しても殺すことができなかったのが屍鬼です。
医学など無関係に誰でも知っている「心臓に杭を刺す」ことでようやく殺すことのできた屍鬼です。



毒は効かない呼吸も最初からしていない、生きた人間なら致命傷になるはずの重要部分の動脈を切断されてさえもいとも簡単に回復してしまう。


なんと恐ろしい存在。


そうか、ムリなんだ。屍鬼を“殺す”ことはムリなんだ。破壊するしかないんだ。それが、杭か。



もはや人間の天敵の化け物になってしまっているとしても、医師としてすでに人間とは呼べない存在になっていることがいやというほどわかっているにしても、はっきりとした意識で恐怖し命乞いをする妻の体で人体実験を行うことを、尾崎医師はどう感じていたのか。
そんなことが考えられないほどに疲弊してしまっていたのか、それとも我々素人とは相容れない割り切り方で、目の前の妻を既に実験動物としてしか見ていなかったのか。


はっきり知りたい気がするし、彼は疲れていた、で済ませてしまいたい気持ちもありますね。


さぁ来週がメチャ気になるぞぉ。

*1:解剖学