きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

屍鬼 第20回 『第腐汰悼話』


『確かに自分は数え切れないほどの人間を殺してきた。だけど死にたくない。食べるために、生きるためにしてきたことだ。何も悪いことをしたつもりはない』沙子は泣きながら静信に訴える。


その通りだ、彼女は悪くない。
人食い虎も、人食い熊も、人食い鬼も、生きるために人間を狩ることの何が悪だろう。
そう、何も悪いことはしていない。


だけど、人間は自らの生を脅かす存在を決して認めないよ。
隔離してほかのものを食べさせればいい動物ならばその手段も取れるけど、屍鬼の場合はそれも不可能だ。


殺す、駆除する、根絶やしにする。それ以外になにができると言うのか。


幸いにして、まだ村人の方が数としても勝っていたし、村の指導者層はほぼ人間のまま生き残っていたせいだろうか、屍鬼たちはほとんど何もできないまま次々と生きた人間たちに殺されていく。



辰巳たちは二つの大きな過ちを犯したんだと思う。
一つ目は、手下の屍鬼をあまりにも無策に放置しすぎたこと。組織だった人間たちの反撃になにもできないのはこのせいだろう。反撃に対する備えも皆無ときては負けて当然だ。
そしてもう一つは、そもそもあまりにも絵空事に過ぎる計画を実行に移してしまったこと。村人を手当たり次第に襲って屍鬼にしたあげくに、村を屍鬼の楽園にしようなんて……役場が昼間に機能していない一点だけでもう、絶望的にムリのある計画だ。


なんでこんなことを。



ひとよりずっと長く生きてはいても、沙子の頭の中は子供のままだから仕方がない。じゃあ辰巳や千鶴は? 残念ながらとても頭がいいとは思えない。しかし、そう。正志郎だけは知性も教養もありそうじゃないか? ムリだとわかりそうなものじゃないか。
……惜しむらくは、どうやら彼は気が狂っているようだ。もしかしたら自滅を望んでこの計画に賛同したのかもしれないとすら思えるほどに。


人間側が優勢となって殺す側と殺される側が入れ替わったとしても、村に漂う狂気は一向に収まることはない。


もしかしたら、いま村で一番まともで冷静なのは、自分の運命と闘い続けているりっちゃんなのかもしれない。



これも24話とか26話とかやるの? そこまでいかずに今年中で終わるのかなぁ。
こうなると、来週終わってもおかしくない展開だけど。