運動会。いま思い出しても、何が楽しかったのかわからないこともなきにしもあらず、ですか。
特にわたしなんか運動が苦手でしたからねぇ。まさに地獄でしたよ。
徒競走で最高位はたしか、低学年の頃の2位ですね。あとは落ちる一方で、ほとんど、最下位かブービーなんです。
だけどこれね、ここは昔と違って、いまならわかる。わたし、真剣に走ってなかったんだよ。や、負けたことに言い訳してるんじゃなくてね、どうせ勝てるわけがないんだから、必死にやったってカッコ悪いだけだ、恥ずかしいだけだ、そう思っていたんだと思うってこと。



これはよくないんだ。こういうのに慣れると、一事が万事そうなっちゃうんだ。
どうせ負けるなら手を抜いた方がいい、ってダメなんだ。真剣にやって負けたなら、改善の余地は必ず見つかる。もちろん、どんなに努力したって勝てない相手はいるかもしれない。それでも、心構えの問題として、大事なんだよ。
物事に真剣に取り組む訓練を積んでいれば、ある一分野で負けたって、ぜったいに別の分野で勝てるところはある。それは勉強かもしれないし、芸術分野かもしれないし、肉体的な魅力だって例外じゃないし、家事一つ取ってみたって勝てるところは必ずあるんだ。そういう自信が、すべての原動力になるのよ。うん、間違いない。


そんな感じで、千葉氏の天才ッぷりに嫉妬しました。
すごいよ彼、クラスのメンバーみんなの特性をはっきりと理解してそれを生かす能力がある。
矢部っちよかよっぽど先生向きかもしれない。少なくとも適性はある気がする。



でね、確かに運動会にはいやな思い出しかないけどさ、クラス一丸となって勝利を目指す姿勢は大切なんだよ。
同じ集団で、ちょっと大げさに言えば同じ組織に所属してさ、同じ目的のために同じ練習をして、全力で戦うのは、とっても尊いことだし大事な経験になると思うのよ。
結局何でクラスがまとまらなかったりいじめが蔓延したりするかと言えば、突き詰めて考えれば共通の目標がないからなんだよね。そりゃただでさえ感情だけで生きてて自制心に欠ける子供が、なんの共通目的もなしに狭い教室に押し込められれば、当然そうなるって。


もうエセ自由主義はまっぴらなのよ。自由と無法無責任を混同して文句言ってくるアレな団体にはうんざり……はい、話を戻します。



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みっちゃんと杉崎の、ちょっと素直になれない恥ずかしい友情が特によかったよね。
一所懸命がんばっても足の遅いみっちゃんをカバーするために、いつもより何倍もがんばる杉崎がいじらしかったよ。
そう、そうなんだよ。がんばれば、誰か助けてくれるんだよ。そしたら次は、こっちが助けてあげようね。


ん。最終回なんだよねぇ。毎回毎回安定して高レベルなギャグを楽しませてもらったよ。
すごい話だよね、ぜいたくな時間だったよ。



ああいいなぁこれ。涙腺緩いよわたし。
こういう親子の絆、家族の結びつき、大切な思い出の共有って、すっごくステキだよ。



あ、てっきりオチをつけると思ったのに、いい話のまま終わってるじゃないの。
うん、楽しかったですぅ。


えっと、来週は特別編で、その先は一期の傑作選だってさ。
みつどもえ増量中」のままだと録画自動検索に引っかからないかもしれないから、ちゃんと「みつどもえ」に戻しておこうね♪


ふう、堪能しました。またいつか三期でもあるといいよねぇ。


って、来週ももう一回書くかな、うん。