きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

魔法少女まどか☆マギカ 第10回『もう誰にも頼らない』

暁美ほむらの能力は、時間を止めることと過去にさかのぼること。
いや、過去にさかのぼるというのは正確ではない。


たった一カ所の定められたセーブポイントからやりなおせるだけ、だ。


ひぐらしでの古手梨花と同様に、ただ一つの目的を達成するために何度でもループする“呪い”がその能力。


だが、彼女がその能力を授かったのは、魔法少女まどかの悲惨な最期があったればこそだ。
ということは、ほむらの目的の「まどかがキュウベエの口車に乗って魔法少女にならないようにする」ことが達成できたのなら、ほむらの能力の存在が否定されることにならないだろうか。


もしかすると、ほむらは最初から



まさか。そんなの不可能に決まってるじゃないか


最後まで、キュウベエの掌の上で踊っているだけなのではないか。
そう思えてくる。


一つの思いに妄執し誰の言葉にも耳を貸さなくなる……それは、魔女そのものではないのだろうか。



△▼△



時間を止めて、やくざの組事務所から重火器を黙々とパクっているほむらに笑いました。
てかどこのマフィアよ。あまりにも武装過多だよ!!


さておき。


今回の見所は、なんと言ってもいままでとは違う自分になれたまどか、だと思います。
その自信にあふれた生き生きとした姿は、9話までの間にずっと見てきたおどおどしている彼女の面影はまったくありません。



たった一人になっても勝ち目のない敵に立ち向かおうとする決意も、一人の仲間を守るためにまた別の仲間の命を一撃で絶つ勇断も、それらはすべて、魔法が、キュウベエが与えてくれた力。



なるほど、確かに願いはすべて叶っている。
少なくともその点で彼はウソを言っていない。


そして件のキュウベエはと言えば、10話でも変わらずにぶち殺したくなるほどにかわいらしかったですね。


なにが「あとは人類の問題」だよ。


そうそう、この淫獣ってば、今回は明らかにおびえの感情を見せていたように思えたんだけどどうでしょ。
ほむらにねらわれたとき、小さく悲鳴を上げてましたよね。
感情が本当にないのならば、逃げるのはともかくおびえることはないですもんね。


やっぱり、彼は圧倒的優位な立場に立っているから飄々としているだけだとの確信が強くなりました。


キュウベエに騙される前のバカなわたしを救ってあげてほしい

約束する。必ずあなたを救ってみせる


ほむらの思いは、ただそれだけ。
その約束を果たすことだけ。



もう誰にも頼らない


メガネを外したということは、その決意の象徴なんでしょうね。
あれは視力の矯正という機能の他に、かけている人間の心を外界から隔てる壁でもあるのですから。



△▼△



そんな感じで『魔法少女まどか☆マギカ』というお話は、ある意味先は読みやすいと言える内容かもしれません。
ただ、その選択肢が無数にあるところが特徴なのかも。
「容易に想像はできるけれど普通は選ばない選択肢」を躊躇無く選んでしまいそうな怖さがある、ってことでしょうかね。そういう意味では、逆に全く先が読めないとも言えるわけか。うん。


なんの前説もなしにとつぜんほむらの過去話を開始したのち、わずか20分強の本編の中で、彼女の目的や正体をすべて説明し尽くしてしまった手腕は、まさに見事の一言だったと思います。


今回は震災の影響から、関東におけるテレビ放送は取りやめになってしまって、Web配信限定になっちゃったようです。
次回以降はどうなるのでしょう。


とにかく、あと、2,3回で終わりですよね。いよいよ佳境です。放送形態はなんであっても、次回が楽しみです。