このどうしようもない閉塞感。
戦っても、戦わなくても、勝っても、負けても、それで解決することは一つも無い。
いったいどうすればいいのか。
その中で光るのは、主人公たちのエゴです。
夢路も、河波も、所詮はただの高校生にすぎないということでしょう。
他の誰を見殺しにしても、自分の好きなあの子だけは守りたい……彼らのそれまでしてきたことに対して、それはなんと欺瞞と矛盾に満ちた言い訳のしようのない変節なのでしょうか。
そして、そんなふうに、もっとも触れられたくない痛いところを突かれたらそれだけで動きが鈍るし、ましてや信じていた人に裏切られていたのを知ったときの心の傷は、身動きどころか思考まで根こそ貴奪っていくほどの衝撃だったのかもしれません。
今回、勇魚の夢を守ろうとすることで、夢路の夢は破れたと言えます。
夢路は、自身があこがれていた“ヒーロー”になることはできなかったようです。
普通の人間、普通の高校生でしかない彼らが、メリーでさえ手も足も出ない敵との最後の戦いにいったいどう挑もうとするのか、来週が待ち遠しく感じますですよ。
どうでもいいですけど、わたしは由衣が好きです。