今年の一月に、映画版の宣伝のための四話を選んで先行放送されていた『昭和物語・テレビ版』の本放送がはじまりました。
全13話の放送だそうです。極力つきあってみましょうか。


そういえば、この映画版の興行成績はどうだったんでしょうね。
身近に見に行ったと言ってた人が誰もいなかったのがなんとも……作中の年代やテーマを考えると、50代、60代向けなんでしょうか?
そういう方たちはアニメに興味を示すのかなぁ。


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久方ぶりに耳にした、主人公・公平の安定した棒っぷりにはもはや快感を覚えるレベルです。あ、でも、先行放送時よりは多少マシに聞こえるのは、もしかしたらこの一話目の方が収録があとなんでしょうか? いや……かわってないか。同レベルか。


そんなお芝居と言えない最低レベルの声優であることを努力して無視して楽しんでみますと、それなりにリアルな子供を描けている部分が少なくないところに気づきます。


今回で言えば、家族の不和より自分のお年玉を気にするところがそうでしょう。
昨年には元旦に開いていなかった店が、なんの根拠もなく「今年は開いているにちがいない」と思えてしまうところもそうでしょう。子供には自分の世界があるのです。子供は常に『あいつら未来に生きてんな』なのです。


そう言えばコンビニもなかった時代の年末年始には、ほぼ一週間近くもあらゆるお店がシャッターを閉じて、街が眠りについていたと聞きます。一年中いつでも好きなときに買い物ができる現代とは、まさに隔世の感があります。
大げさに言うとそれなりに買いだめしておかなければ飢え死にの危険すらあった、知人のお年寄りから聞いたことがありましたっけ。



おそらくそのせいでいまはほとんど聞かなくなったのが「元旦にお金を使うとその年ずっと浪費が続く」という迷信でしょうか?
江戸時代にも言われていた古い言い伝えらしいんですけどね。もしかしたら江戸から明治の世の中への変化よりも、ここ数十年の変化の方が、庶民の生活にとっては大きな激動となっているのやもしれません。


ところで、迷信って聞くと、なんだかばかばかしいだけの戯言って思われがちですよね。でもね、多くの場合、それは昔の人が何代にもわたって積み重ね培ってきた知恵の結晶であって、決して条理に反したことじゃないんです。
もちろん現代生活をおくる上でその教えを頑なに守ろうとしたら、そのたびに不都合が起きちゃうと思います。でも、自縄自縛にならずに、一つの戒めとして心の隅に置いておくなら、決して悪いことではないと信じてるんですよ。


そんなわけで、わたしもお正月には生活必需品以外は買わないことにしているのです。
福袋にも手を出さないしね。まあこっちは100%とは言わないけども。


そしておねえちゃんちょろすぎ!


イケメン先輩に一目惚れだよ。てかなにこのイケメンオーラ。
この男ってば、先行放送で見た『爺ちゃんの幽霊!?*1ではおねえちゃんを同伴喫茶に連れ込んでましたよ。



まったくもって、とんでもない女癖のわるいやつだよ。
モテるから女癖が悪いのか、女癖が悪いからモテるのか、このへん永遠の謎かもしれません。
そういうのにひっかっかる女の子にしたってわかってないんですもの。


続いてお父さん。
たち悪いぞあんた!!


ちゃぶ台こたつをひっくり返すわ看板蹴飛ばすわパチンコに八つ当たりするわ……。



うん、悪人じゃないんです。むしろ善人なんです。
ちょっと気が短いだけなんです。
ん。あんまりキライじゃないかもしれません。



そんな感じ。
おせちをひっくり返した夫に文句一つ言わず、いとも簡単に作り直してしまうお母さんに萌えを感じます。
ウチでそんなことやられたら、父や兄を怒鳴りつけますよ。今すぐ替わりの買ってこい! って蹴飛ばしますよ。
ああ、萌えねえなわたし!!


なんというか、別におもしろくはないんです。
つまらなくもないんです。
なんとも、なにがしたいのかわからない。この時代に生きていた人が見れば、それだけでなにか得るものがあるのでしょうか。


では、また来週。

*1:本放送では9話目ですね