ん。わかる。わかるよ。
わたしがいないとダメな子だな、って思ってずっと面倒を見てあげてたはずの友達が、あるときふと自分とそう違わない位置に近づいていることに気づいたときの恐怖。このままどんどん成長して遠くない未来に自分を追い抜くんじゃないか、と感じたときの焦燥。



決して優越感に浸るために友達をやってたわけじゃない。最初から対等なんだってわかってる。思ってる。これはホント。
だけど、それでも、やっぱり平静じゃいられないんだよ。あの子がいつも自分に着いてきていたことが自然な日常だったんだから。平穏な日常が破壊されることって悪夢のような出来事なんだから。


と。わたしはハクアのような優等生じゃないですけども、彼女とエルシィの関係はよくわかります。


どこまでもハクアを思い挫折を憂い、立場が対等になっていても、いままで通りの関係を望むエルシィがけなげです。
必死に自らのプライドと戦い認めるべき負けは認めて、いま対等となった友達に助けを請うことのできるようになったハクアは、もう頭でっかちの受験エリートなんかじゃありません。



二人は今回、ようやく本当の意味で親友になれたんじゃないか、そう思います。


思えば、駆け魂にハクアが乗っ取られたことで改善できた関係なんですよね。今回は駆け魂様様なのかも?


ん。いいお話でした。
では、また。