デュランダルは、奸計をめぐらしてキンジとアリアの仲を裂くことで、白雪を拉致する上で最大の障害だったアリアの排除に成功する。一人、白雪の護衛に残ったキンジは、彼女が襲われるわけがないと思い込み護衛をサボタージュするまでの無能っぷりをさらし、結果、すべては敵の思惑通りにことは運ぶ。


この期に及んでようやく己の間違いに気づいたキンジは、白雪を追って武偵高の地下倉庫へと足を踏み入れた。果たしてそこには、彼が『いるわけがない』と言い張っていた、魔剣<<デュランダル>>の姿があった。


このあたりは原作でもいらいらくるエピソードだったんですよね。
キンジはアリアに『デュランダルがいて欲しいと思っているからいるわけもないのにいると決めつけているだけだ』と何度も言うんです。
だけど、おかしいんですよ。これってアリアが言い出した妄想なんかじゃないことは最初からわかっていたんです。武偵高の上層部の調査でも、超偵の未来視でも、デュランダルはいるし白雪はねらわれていると報告してるんです。それなのになぜキンジは頑なに『いるわけがない』と決めつけ思い込んでいたのかが謎。


そう、アリアに言ったことはそのまま自分に戻ってきてるんですよね。『デュランダルにいて欲しくないとおもっているからいるものまでいないと決めつけている』と。



そういえば、彼の兄も武偵だったんです。となれば、武偵高に入る前から武偵組織の調査能力の高さはよく知っていたと思うんです。敵が“デュランダル”と呼ばれている存在なのかどうかは置いておくとして、誰かが白雪をねらっていることに関してまでも、頭からまったく信じていなかったのが、どうしても解せないんですよねぇ。


まあ、どこに出しても恥ずかしくないEランク武偵っぷりとか、これが若さか……とか、てきとーに納得しておくべきでしょうか。

武偵憲章第一条:仲間を信じ、仲間を助けよ。
武偵憲章第二条:依頼人との契約は絶対守れ。
武偵憲章第七条:悲観論で備え、楽観論で行動せよ。
武偵憲章第八条:任務は、その裏の裏まで完遂すべし。


このへんぜんぶぶっちぎってましたもんね〜。



一方のアリアといえば、とことん最強にすごい子です。おそらく、デュランダルの奸計すらも見抜いていたのでしょうか。無能な相棒すら道具として利用する有能っぷりに惚れちゃいそうでしたよ。シャーロック・ホームズのひ孫というのは伊達じゃないのでありましょう。
主に直感力と戦闘力にパラメータが全振りされちゃってる感がありますけれど……。


そんなところで、また。
これは、原作で三巻分くらいまでやって終わりなのかな?