桂馬の前に現れた次なる駆け魂の持ち主は、教育実習生の長瀬純だった。
数々のギャルゲー経験より『教え子だと認識されると教師の攻略ができなくなる』と知っていた桂馬は、学校内で彼女に接触することを避け、その後に生徒と教師の間ではない対等の関係を築こうと計画する。
しかし、そんな彼の思惑をあざ笑うかのように、実に自然にあっさりと長瀬は桂馬のもとに近づいてきた。教育の理想に燃えている熱血体育会系の彼女が、学内一の問題児である桂馬を放っておいてくれるはずもなかったのだ。


イタタタタタ。


いや、誰がどうってことじゃないんです。
自分自身の教生経験を思い出してアイタタタタタタ……。


目ぇキラキラさせてんなよもう。


それにしてもアレですよ。
よゆーありまくりだな長瀬!


わたしは小中学校の両方で二回、教育実習に行ったけれど、一人で学校回って特定の生徒の相手をしてるヒマなんてなかったぞ。
前日には翌日の授業の予定を作り一日中監督についてまわって話を聞いたりメモを取ったり、授業が終われば遅くまでかけて反省文を書きまた次の日の予定を……。
だいたいこんなもんです。まれにやることやらずに女生徒に手を出して将来を棒に振るばかったれがいたりしますけれど*1


桂馬が言っていた『教生はプレイヤーキャラのみ許される』のはそんなばかったれの話なんでしょうねえ。



で。
教生は何を言ってもウケます。ちやほやされます。それですぐに、自分が愛される先生になった気分になってしまうんですよ。
でも、そりゃね。怒らないもん。罰も与えないもん。人畜無害で若いオモチャだもん。ちやほやされて当然なんだよ。それに気づいたときにはけっこーへこむもんです。


ま、嫌われてナンボ、ってことですよ。先輩の先生曰くね。


さて、若い子の青臭いまぶしさを見て自分の汚れっぷりに傷つきながら終わります。
また、来週。

*1:男子生徒に手を出す女教生の話は聞いたことありません