きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

昭和物語 (本放送) 第13回『ボクたちのオリンピック』




父・有三の病名は腹膜炎だった。

手術は無事に終了して、10日もすれば退院できるらしく、一家は安堵の空気に包まれる。



彼が倒れたことは、子供たちが今とこれからを考え直すいい機会になったようだ。

長男の太一は改めて父の仕事の技術力の高さと、多くの人から信頼されている人柄を知ることになり、長女の祐子は、いままで自分がどれだけ父に心配をかけてきたか、一方的に反発してつらい思いをさせてきたかに気づくことができた。





一方、次男の公平は、高いびきで寝ていた





倒れてもなお仕事の納期を気にする有三に、家族は皆あきれます。だけど、そんな父がいたから自分たちはこうやって暮らしてこられた。そういう父だからこそ仕事を任せてもらえたんだ。それまで意識していなかった当たり前のことに、ようやく思い至ることができました。



仕事人間はバカにされがちな昨今、有三のようなやり方は古いし誰もついてこないのかもしれません。それでもわたしは尊敬しちゃうなぁ。仕事に生きる男って、やっぱかっこいいよ。趣味に明け暮れる男よりよっぽど好きかも。



とはいえ、それはそれ。

太一は今回初めて本格的に工場を手伝うことで父の仕事の偉大さに触れて、後を継いでもいいかもしれないとまで思うようになりました。



そう。でも、それはそれ



いまは熱病に浮かされているような状態です。そんなときに将来を決めたりしたら、のちのち必ず後悔します。

もちろん、町工場がいけないんじゃないです。

そうじゃなくて、彼は自分のやりたい仕事があったはず。そしてその仕事につくために大学に行かせてもらっている恵まれた立場だったはずです。



ならば、それを思い出さなきゃいけないですよね。その上で町工場を選ぶのはそれでよし。

そうでないのなら、父の気持ちを考えて、などと舐めたことを考えているのなら……大メーカーに就職しなさい、と言ってやりたい気持ちでいっぱいです。

父はマジ喜びませんって。つかめる夢を自分のために捨てる息子を歓迎なんかしませんって。



だいじょうぶ。ほら、跡取りには公平がいるし!!



……彼は彼で、野球選手とか目指してるのかもしれないけど。





△▼△





そして、ついに登場、カラーテレビです!

病院に持ち込むなよ……アンテナまで立てるなよ!!

ごめんなさい電気屋さん、おかしな一家でごめんなさい。



って、このころって、病室にテレビはとんでもないって考え方だったようですねぇ。

安静の妨げになるとか? おそらく医学的にどうこういうはなしじゃなく、単純に普及率の問題からくる常識の話なんでしょうね。最近で言えばケータイでしょうか。



これ、病院にあまり行かない健康な人だとびっくりかもしれないですね。いまの病院はケータイの使用は自由のところが多いです*1

あ、さすがに通話は病院のロビーや大部屋の病室じゃうるさいからダメとは言われます。だけど、メールやネットはOK。これってつまり、以前にヒステリックに叫ばれていた『ケータイの電磁波が医療機器に与える影響』は、少なくともロビーや病室で使う程度では無視できるレベルだと周知されてきたわけですよね。



もともとが、極端に極端を重ねた“実験”でようやく影響が出るか出ないかレベルのお話だったそうですし、そうなるのは時間の問題だったんでしょう。お医者さんはもちろんそんなことは承知だったはず。それでも“常識”がそうだから従うほかはなかったのだろうと思います。*2

……波風立てても得るものが無いって、大人の判断だっただけかも?





あ、話を戻して。

ともあれ、有三は自分の作った部品が用いられている聖火台を、ほこらしげに、そしてちょっと照れくさそうに、まだまだ珍しいカラーテレビの画面を通して見つめていました。





△▼△



はーい、ついに最終回を迎えました。

おめでとうございます。ビバ! 昭和物語! 

いやぁ、長かった。



正直言いますと、ここまで見続けるのはホントにつらかった。





毎度毎度のお話がとにかく暗い。後味が悪い。

青臭い長男が父を怒らせたかと思えば、遅まきに色気づいた長女が父を激怒させ、何も考えていない次男が父に殴られる……父かわいそう!!



あ、だけど、ラストはうまくまとめたよね。

最終回でぎくしゃくしていた一家の心を一つに戻したよね。



うん、まあ、通しで見ればうまいやり方だったのかもしれない、とは思うね。

問題は、毎回毎回がホントにおもしろくない話が多いことなんだけどねぇ。

暗いとか明るいとか以前に、うん、おもしろくないのよ。

あと、昭和である意味がないとも思った。当時流行していた何かをムリに挿入しているだけで、あんまり昭和*3の空気が伝わってこなかったんですよねぇ。



あ、そうだよ。そこなんだ。

とある下町の一家の物語であって、決して昭和の物語じゃないんだよね。

山崎家の向こうに、当時の風俗が見えてこないんだよね。そこが不満だったんだ、うん。



おお、よしよし、毎回毎回苦痛の中、昭和物語のことを書いてきてよかった。

最終回を終えてようやくなにが足りなかったのか気づいた。



おせーぞわたし!!



そんなわけです。はい、さよーなら。

ああ、なんか一仕事終えた気分。





昭和物語 第01回『昭和三十九年元旦』

昭和物語 第02回『二十歳・太一の失恋』

昭和物語 第03回『クレイジーな大冒険』

昭和物語 第04回『春よ来い』

昭和物語 第05回『小遣いとキャッチボール』

昭和物語 第06回『最悪な子供の日!』

昭和物語 第07回『ゆれる恋とプールサイド』

昭和物語 第08回『離婚防衛軍』

昭和物語 第09回『爺ちゃんの幽霊!?』

昭和物語 第10回『夏休みの終わり』

昭和物語 第11回『ねえちゃんの星空』

昭和物語 第12回『秋風が泣いた、別れの日』


*1:たとえば、自分や知り合い絡みで今年になって3つの大学病院に行ってますけど、その全部でフリーでしたね

*2:万が一のためか、訴訟対策か、いまでも処置室等の重要な機械側では使うなと言われますけどね

*3:厳密に言えば東京オリンピック直前ですか