きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

神様のメモ帳 第01回『彼女について知っている二、三の事柄』


何度もの転校により繰り返す多数の別れにあきらめを抱き、積極的に友人と接することをやめてしまった高校一年生のナルミ。だが、とある都立高校に入学したことで、彼の生活は一変する。



ネット依存で引きこもり少女のアリスとの出会い……彼女はNEET探偵を自称し、部屋から一歩も出ること無く様々な事件を解決する不思議少女だった。
なし崩し的に彼女の助手とされてしまったナルミは我が身の境遇を呪いながらも、それでもいままで忘れていた高揚感を意識せずにはいられなかった。


なにげにいらっとくる主人公なのが多少気になりますが、丁寧な作りに好感の持てる新番組でした。



彼も、NEET探偵団の面々もみんな含めて、悪く言えば典型的なテンプレキャラ揃いなんですけど、それでも各人それぞれの魅力を十分に感じさせてくれる描き方*1には、今後を期待させてくれるポジティブな印象を受けました。


ほら、テンプレキャラで失敗すると、もう目も当てられなくなるじゃないですか。そういうのないだけでもたいしたものですよ。


転校に転校を重ねて別れに別れを繰り返して、誰かと深く接するのをやめて表面だけのつきあいに徹しよう……アニメで言うとFORTUNE ARTERIALの支倉がまず思い浮かぶなぁ。うん、彼のそういう所がキライだった。本作の主人公のナルミが気に入らない理由の一つもそれなのかもな。


わたし自身複数回の転校経験がありますけど、そんなことまるで思ったことないんですよね。いまの職場で転勤族の子と接していてもそんな様子は無し。


転校=友達を作ってもムダ


って発想が理解できないし、なによりいやなんでしょうね、わたしとしては。
自分がそうじゃなかった、まわりにそういう人がいなかっただけで、もしかしたら彼らのような考えに陥る人も少なからずいるのかもしれない。それは頭では理解しているけれど、やっぱり後ろ向きだし気にくわない考え方だなぁ、なんて思っちゃうんでしょうねぇ。



△▼△



第一回目の事件は、周りの期待と理想に押し潰されて自分を傷つけ続け、最後は自ら死を選んでしまうしかなかった悲しい少女のお話。そして、そんな彼女の“半分”ずつが好きだった、後輩の少女と、彼女の恋人だった少年のお話でした。


表の彼女が好きだった後輩の少女。
裏の彼女が好きだった恋人の少年。


自然に引かれあった*2二人が一人の少女の話をすることで、その少女は完全な一人になったのかもしれません。



それがもう少し早ければ、少女が死を選ぶことは無かったかもしれない。
ちがうか。二人がいたからこそ、少女は死を選べた、のか。


わたしは思想の問題として自殺を絶対に肯定したくないのですけれど、なんとなくそこにそうなんじゃないかと想像してしまったりしまわなかったり……どちらにしても、愚かなことだと理性の部分では強く感じている二律背反状態。


おお、なんと哲学的! なんかちがうな。



とまれ、PCのモニタの光につつまれた薄暗い部屋の中で、はかなげな風情の黒髪の少女は、そのすべてを見通し、すべてを解決してくれました。


NEET探偵アリスの名に恥じない見事な推理だったのでしょう。



△▼△



ん。
現代版の安楽椅子探偵ものはどちらかと言えば好みです。
本作は今後に期待できそうな作りだし、ちょっとうれしいですね。


では。


それにしても、やはりドクペは知的飲料なのだろうか。

*1:いらっとくるのもそのひとつ

*2:惹かれあったのではない