慧心学園女バス部初の対外試合が組まれることになった。対戦相手は硯谷女学園。山奥にひっそりとたたずむ全寮制の名門女子校で、試合は彼女たちの練習合宿に合流する形で行われることになった。初の腕試しに身震いしながら車で敵地に赴く道中だったが、運転していた美星は突然の激しい腹痛に見舞われ救急車で病院に搬送されてしまう。昴と子供たちは後ろ髪を引かれる思いを振り切り、目的地の硯谷女学園まで数キロを徒歩で向かうことになった。
とりあえずお風呂→
まず、ミホ姉は虫垂炎で手術は必要なものの、そう大ごとではなかったことで一安心です。もちろんそれは僥倖だと思うのですが、相変わらずキャラクターの退場のさせ方がわかりやすいといいますか、この間は葵の風邪でしょ、で、今回はこれ。
そのたんびに病人増やさないで!!
と懇願したくなるのはわたしだけでしょうか。ねえ?
さて。
今回は大人のプロのコーチ vs 子供のアマのコーチの対比がおもしろいと思いました。ちょっとやり過ぎの感もあります。でも、大人にとって責任というのはそこまで重いんだよと表現するやり方としてはよかったのではないでしょうか。
何事も書類と根回しで動く世の中で、責任者も保護者も誰一人いない子供たちだけの欠格*1遠征グループに対し、大きな懸念を抱くのは教師としてまっとうです。うん、ミホ姉はあれ規格外すぎだからね! 要するに、万が一の場合に詰め腹を切らされるのは、その場にいた昴ではなく、ミホ姉と硯谷の顧問の野火止ってことですから、なんとしても試合は中断の方向へ持って行きたがるのは至極当然として頷けようというものです。
昴にはどうすることもできない年齢の問題は忘れたとしても、今回彼は盛大にやらかしました。
指導者として教えておくべきことを教えておかなかったために、選手に大きな恥をかかせてしまったことです。
公式戦に出場するためには部員が10人以上必要 ── それを教えることは、やる気になっている彼女たちに公式戦参加は不可能だと告げることに等しい。だから言い出せなかった。気持ちはわかります。でも、厳しい言い方をすれば、これって自分がいやな思いをしたくないから言えなかっただけなんですよね。がっかりした姿を見たくない。もっと露骨に言えば自分が悪者になりたくない。嫌われたくない。
ここが最初に言った『昴は子供でアマのコーチ』のゆえんです。
本来、指導者はたとえ嫌われたとしても、言っておかなければ、教えておかなければ、押しつけておかなければいけないことがあるんです。昴にはこれができない。そういう話ですね。自主性を重んじるのもいい。のびのびとプレイさせるのもいい。でも、それだけじゃ指導者はムリ。最近ことあるごとに些細なことにまで用いられる”上から目線”で選手に接することができなければ、それは指導者じゃないんです*2。
うん、おもしろいです。すっごい両極端の二人。
いい部分も悪い部分も正反対に振り切られている昴と野火止が、なんとかうまいぐあいに丸くなっていく過程を描いてくれたりすると、楽しみなんですけれども……そんな時間的余裕はないかなぁ? ががっと時間を割いて、一皮むけたコーチとしての昴も見てみたいんですけども。あ、でも、いまの甘さも残したままでね。それが昴の魅力だもん。
そんなわけで、次回以降を期待しつつこのくらいで終わり。
このアニメは予告を見ても内容が想像できないから、来週はどうなるやらさっぱり。
それはそれでアリかもしれませんけれど。
ほら、そうだったらいいなと妄想するのも楽しいですよね。
では、また。