「もしもわたしの様子がおかしくなったら、すぐにわたしを壊せ」
お前たち二人を信じているから ── フィアはそう言い捨てて戦いに身を投じようとする。
そんな彼女を見てあきれつつも春亮とこのはは言う。
「壊さない。なぜならフィアは狂わないから」
フィアを信じているから ── そう伝える。
人を信じて、人に信じられたから、フィアは自分のことも信じられる。
「わたしは、矜持に懸けて狂わない!」
そして、戦いははじまった。
彼女はSM女王様だったのです!!
うん、半分ウソだけど半分ホントなんだよねぇ。
困ったものだ。
なんでも、サディストがすぐに死んでしまう卑しい雌豚に辟易して、何をしても死なないようになる拘束具を作ったらしいです。なんか違うような気がするけどだいたい合ってる。たぶん。
この服(?)ね、脱げないんだそうです。ずっと。一生。
水着とか着れませんね。銭湯も無理ですね。まともな恋愛も結婚もできなさそうだし……これは女の子としてめっさきついわマジ。いやすぎるカースアイテム……。
それでも笑って生きているんだからたいしたものだ。ここまでくるのに相当あったんだろうけどねぇ。
△▼△
さて、ピーヴィ・バロヲイとの戦闘再開なんですが、えぐいよねえ、やっぱ。
初回の戦闘で彼女の左手をぶった切ったと思ったら、今回は左目を潰しちゃったよ。うわあと思ってたら、それだけに終わらずに、右手もあれもしかたしたら使い物にならなくされちゃったんじゃないの? 相当にヘンな方向に曲げられて潰されてたように見えたけど……。
まあねえ、殺し合いしてるんだし、しゃーないのかもだけど、やだねえ。痛そうだし、治らなそうな怪我はつらいね。
で、あまつさえ何? 委員長の所属するというマッドサイエンティストの集まりの組織に送られちゃったわけだよね、彼女?
……どうなるんだろう。もしかしたらそのうち改造人間になって復活してくるのかな。
なんつーか、やりかねない組織っぽいよね。なんとなくだけど。
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次は、一部のファンが狂喜乱舞しそうなエロセリフてんこ盛りのシーン。
「指でなぞるなあほぉ!」
「けっこうきついな……」
「ぜんぶ、入った?」
「まださきっちょだけだ」
……セリフ起こしいやになってきたからやめる。
ま、実は箱モードのフィアをいじっていたというオチですが、とにかくここで、バロヲイの斧の中に入っていた電子カードの効能が見えてきました。
それは、フィアの変形機能を抑制する物だったわけです。
呪いが少し解けたんだ。少しでも人を傷つける形に変形できなくなったことは、喜ばしいことだ。無邪気にフィアは喜びます。
でも、そういうもんなのかな。なんか裏がありそうな気がしますよね。そもそもあのカードは何。まったく無関係に生まれたはずの二つの呪いのアイテムに仕込まれていた機械に、奇妙な互換性があったのはなぜ? もしやフィアは呪いが自然に集まって意思を持った存在ではなく、誰かが意図的に生んだ人工的な生きた武器、なのでしょうか。
うーむ。
まあ、そんなことを考えつつ、今週もまあまあよかったじゃありませんかとほくほく笑顔でそろそろ寝ようかと思います。
うん、もう、朝近いじゃん。
何でこんな時間まで起きてるんだろうなぁ。
では、また。