「目の前で見殺しにした少女・彼女の周囲には不幸が渦巻いている呪われた歌姫」
いままで悲しい過去をひた隠しにしていまは亡き弟のためにと必死で歌い続けてきた千早は、芸能雑誌の心ない記事にショックを受けて歌を失った。あれは彼女にはなんの責任もない不幸な事故のはずだ。でも、自分を責め続けることを千早はやめない。わたしは弟のために歌い続けるためにアイドルになった。歌えなくなった自分がこの仕事を続ける意味などない。春香やプロデューサーの必死の説得にも耳を貸さず、彼女は部屋に閉じこもったまま出てこなくなってしまう。
えーっと、ちょっと期待してたけどやっぱりアレです。
なんなのこの記事。『見殺し』ってなにかと思ったらさぁ……。
千早は弟を助けようともせずただ傍観していたという
……8歳児になにを要求してるんだこの芸能誌。
目の前で事故った弟を見て硬直して呆然としてただけっしょ。
なぜ彼女は弟を見殺しにしたのだろうか
わたしあんまり芸能誌って詳しくないんですよ。女性誌を美容院の待ち時間にぱらぱらめくってその手の記事を目にすることがあるくらいでね、だから確実に言い切る自信は無いんですけど……。
いくらなんでもこんな腐った雑誌ないでしょ?
8歳児が弟の事故を呆然と見つめていたことを『見殺しにした』とか書いたら、千早じゃなくて雑誌が袋だたきになりません?
なるよね。やっぱ今回も黒井の“作戦”はアレすぎるよね。
はぁ。うんざり。
これで得意げに高笑いしてるのがまたいらつく。
「せこい手使うな正々堂々と!(ry」
で、先週とまったく同じく黒井に一喝されてびびって終わり。
どうも自分に対するアリバイのために言ってるだけに見えるんですよね。
「俺たちはちゃんと反対したんだ」って、それだけのために……。
△▼△
春香の渾身の“お節介”が実を結んで、定例ライブに千早が駆けつけたとき。
春香や765プロのみんなが千早のためにと作ってくれた歌を、千早が必死で歌おうとしてそれでも声が出なかったとき。
ステージの上で一人苦しむ千早の隣に、春香が、みんなが、並んで立って歌うんだよ。
そして彼女は気づくんだ、自分がどれだけ歌が好きだったか。
弟のために歌いたいというのも、もちろんウソなんかじゃない。
だけど、なにより。
純粋に歌が好きな自分を、自分で許すことができたんだ。
そして、ついに千早に歌が戻ってきたんだよ。
張りのある大きな声で、友人たちの作ってくれた『約束』を歌うことができたんだよ。
ここんところでもう、わたし涙が止まらなくなりましたよ。相変わらず涙腺緩いなぁ。
でもね、すごいんだよ、話の流れももちろんだけどさ、このときの千早の表情の動きが最高によかったんだよね。
961プロのバカ作戦はやっぱり気に入らないよ。
だから今回の話に満点とかぜったいつけられないよ。
それでも、すごい話だったと評価します。
というか、やっぱりストーリーよりキャラの魅力がものすごいんだよねぇ、アイマスは。
うん、そんなところ。
では、また来週。